Book Select 本を選び、本に選ばれる

読んだ本にまつわる話を書き綴っていくことにしました。マンガが大半を占めていますが小説も好き。マンガはコミックで読む派。本は買って読む派なので常にお金と収納が足りません。例年1000冊以上コミック読んでます。ちなみに当ブログのアフィリエイト収入は昔は1000円くらいいった時もあったけど、今では月200円くらいです(笑)みんなあんまりマンガは買わないんだなぁ。。収入があった場合はすべて本の購入に充てられます。

エッセイ

一流の人は常にインプットしてインスピレーションを得ている。 北村道子/衣裳術

主に映画業界で活躍しているスタイリスト。前半は写真集、後半はエッセイで作品にまつわる話も出てくるという構成。当たり前のことなんだけど、一流の人は常にインプットしてインスピレーションを得ている。 インプットの質と量が圧倒的に違うんだよな。衣裳…

自分の欲望に素直な飽くなき探求。ハッピー・オーラ、ハッピー・エレガント、ハッピー・ナイスボディ。 野崎幸介/紀州のドン・ファン

買ってずっと積ん読になっていたのだけど、 先日お亡くなりになったそうで、ご冥福をお祈りします。金を稼いでいい女を抱くという、己の欲望を素直に表出している姿は、 なんとも清々しい。今ドームの訪問販売から一代で財をなし、 金の力で良い女を抱きまく…

毒にも薬にもならないゆるいテンションで書かれた(とされる)エッセイ集。 朝井リョウ/風と共にゆとりぬ

エッセイが好きだ。 毒にも薬にもならないゆるいテンションで書かれたエッセイを読むという行為には、 読書の快楽が詰まっている。で、ひょんなことからこの本を手にとった。風と共にゆとりぬ (文春e-book)作者: 朝井リョウ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日:…

そう見えちゃってるんだから、しょうがないよな、とある種途方にくれる 小林和彦/ボクには世界がこう見えていた 統合失調症闘病記

統合失調症を発症した著者が、 自分の体験を文章にした稀有な記録。大抵の患者は、文章もうまく書けなくなってしまうそうなのだが、 小林さんの場合は、統合失調症を発症しても文章能力が失われることはなかったので この非常に貴重なドキュメントが残された…

好きなものに素直に生きる様子が超面白い。飛行機大好きミリオンマイラーの生き様! パラダイス山元/飛行機の乗り方

飛行機に乗ることが無常の喜びというミリオンマイラー。 この著作自体、飛行機の中でだけで書き上げたというのだから筋金入り。自分はインドア派で、積極的に旅行に行くわけでもないんだけど、 最近は子供を色んなところに連れて行ってあげたい気もしていて…

SUPERCARのギタリストだったんだね! もっと書いてほしい。 いしわたり淳治/うれしい悲鳴をあげてくれ

近所の書店でものすごくオススメされてたから、 何も考えずに買ってみた。いしわたり淳治という人も、よくわかってなかったのだけど・・・。SUPERCARのギタリストだったんだね! その後は作詞とプロデュースの方で随分活躍しているみたい。うれしい悲鳴をあ…

チェコの国民的作家はエスプリの効いた風刺が得意。 カレル・チャペック/カレル・チャペックの日曜日

チェコの国民的作家、カレル・チャペック、 風刺が効いたエッセイ集。青土社が単行本を刊行したときからずっと気になっていたのだけど、 あれからあっという間に10年経っていたというのが驚き・・・。カレル・チャペックに関して調べてみたら、 「ロボット」…

ファッションがまだ力を持っていた時代を思う。 久保京子/私たちはこんな服を着てきた

ファッションモデル、女優、最近は商品企画まで手がける久保京子のエッセイ。 自分がどんな服を着ていたかを、当時の思い出を振り返りながら語り、 80年代、90年代のファッションを概観していくような構成。わたしたちは、こんな服を着てきた 〜久保京子の大…

身も蓋もない言葉こそ真理。この人のエッセイはもっと読みたい。 本谷有希子/かみにえともじ

マンガ雑誌のモーニングに連載されていたコラムを1冊にまとめた本。 イラストを榎本俊二が担当っていう不思議な魅力の組み合わせ。連載時に何度か読んだことがあって、面白かった記憶があったので、 単行本化された際に買っといた。 本谷有希子は才能あふれ…

若干の不安と共に手に取ったけど、清順は清順だった。 四方田犬彦 編/鈴木清順 エッセイ・コレクション

映画監督、鈴木清順のエッセイ集。 最初、書店で見た時、鈴木清順とエッセイと言う組み合わせ自体に違和感を感じた。 一体どんなことを語っているのか、変に日常のことを書かれてもそれはそれで幻滅する。 特に彼の映画にハマったことのある人ならば尚更、 …

小さな子供がいる人に勧めたいエッセイ。 長島有里枝/背中の記憶

自分の見ている世界を、言葉で表現することは難しいことだが、 そのハードルをいとも簡単に越えてくる文才に少し驚く。 彼女の言葉は、情景が浮かぶ言葉。 そう考えると彼女が写真家であること、 世界をビジュアルで切り取る才能の持ち主だったことを思い出…