Book Select 本を選び、本に選ばれる

読んだ本にまつわる話を書き綴っていくことにしました。マンガが大半を占めていますが小説も好き。マンガはコミックで読む派。本は買って読む派なので常にお金と収納が足りません。例年1000冊以上コミック読んでます。ちなみに当ブログのアフィリエイト収入は良い時で月1000円くらいです(笑)収入はすべて本の購入に充てられます。

国立競技場問題で揺れている今こそ、この地味な建築漫画を読む時かもしれない。 冬目景/マホロミ

決してバカ売れするタイプではない通好みの漫画家、それが冬目景
絵のタッチもオリジナリティがあって、女の子がなんとなく可愛いのもポイント。

はまる人は、その絵のタッチにはまってしまうんじゃないかな。

この人とか、鶴田謙二とかは、とりあえず絵のタッチが好き。

おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル)

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冒険エレキテ島(1) (KCデラックス アフタヌーン)

冒険エレキテ島(1) (KCデラックス アフタヌーン)

で、本作は、古い建築がテーマ。
国立競技場問題がなんだか騒がしい今こそ、読むべき作品であーる。

主人公は建築家を目指す学生で、
ある日、解体予定の建物を図面に残す調査中に、白昼夢を見る。
その建物で暮らした人々の姿や、風景が一瞬見えるという能力の持ち主だったのだ!

で、その建物の思いに応えてやるために、
調査したり、おせっかい焼いたり、で、最後にはイイハナシダナー、みたいな展開。

で、建築っていうと、国立競技場のザハさんだとか、
なかばアーティストと化した建築家ってのが思い浮かぶわけだけれども、
世間的に目立ってるそういう建築ってどうなの?

そういうアーティスト然とした、表舞台でもてはやされる建築家と
その作品群に対して疑問を呈している本がこれ。

「らしい」建築批判

「らしい」建築批判

生活に密着した建築、そういうものを支える相対的に無名な建築家の活動とか
そっちの方が本質じゃね?みたいなことを思ってみたり。

『マホロミ』に出てくる建築物も、人が住み、使っていたものばかり。
決して国立競技場のようなものではなく、人がそこで暮らし、働いた建物であり、
その息吹であり、残り香のようなものが主人公には見えてしまうということ。

建築の面白さを改めて考えるきっかけにもなる漫画。
まぁ、すごい地味だけど、そういった地味さも含めて好きだな。