Book Select 本を選び、本に選ばれる

読んだ本にまつわる話を書き綴っていくことにしました。マンガが大半を占めていますが小説も好き。マンガはコミックで読む派。本は買って読む派なので常にお金と収納が足りません。例年1000冊以上コミック読んでます。ちなみに当ブログのアフィリエイト収入は昔は1000円くらいいった時もあったけど、今では月200円くらいです(笑)みんなあんまりマンガは買わないんだなぁ。。収入があった場合はすべて本の購入に充てられます。

暑苦しい熱血成長物語と思いきや、もっと深みのあるお話だった! 新井英樹/宮本から君へ

ちょっとマンガの品揃えが充実している書店に行くと、
この4冊揃いがででーんと鎮座していることが多い。

そう、1冊1冊がめちゃんこ分厚いやつ。
とにかく新井英樹のイメージって、いい感じの本屋に置いてある超分厚い人。
そしてその分厚さと同じくらい暑苦しそうな雰囲気がプンプンしていて、
見てみたいんだけど、読む方も気合い入れないといけなそうな雰囲気。
そんで、いつか読もうと思ったまんま何年も過ぎていた。

定本 宮本から君へ 1

定本 宮本から君へ 1

定本 宮本から君へ 2

定本 宮本から君へ 2

定本 宮本から君へ 3

定本 宮本から君へ 3

定本 宮本から君へ 4

定本 宮本から君へ 4

各巻こんな表紙だしね、まぁ暑苦しそうだよね。
その間、この作品をめっちゃオススメしてる知人がいたりして、
気にはなっていたのだけど、つい最近まで手つかず。

で、満を持して読み始めたわけだ。連休あったし。
そしたらまぁ、これがなかなか面白い。

端的に言うと絵から推測できる通りバカで不器用だけど、心は熱い男の成長物語。
で、こういう作品ってのは通常主人公が困難や理不尽を前に、その時々の正義、正論を
持ち出してガッツと根性で解決、成長していくってのが話の型なんだよね。

でもこの作品がユニークなのは、そういう正義正論ってのが、そいつの思い込みや独りよがり、
結局自己満足でしかないよね、っていう距離感があるところ。

ちょいちょい作者が主人公の正義を突き放す瞬間があって、
物語が一気に深みを増すというか、とても複雑な味わいになる。

なぜか最後の方はこれ、刃牙かよってくらいバトル物な展開になってるけど
まぁそこらへんはご愛嬌って感じか。

いつかもうひとつの分厚いやつ、『ワールド・イズ・マイン』にも挑戦しよう。


定本 宮本から君へ 1

定本 宮本から君へ 1

定本 宮本から君へ 2

定本 宮本から君へ 2

定本 宮本から君へ 3

定本 宮本から君へ 3

定本 宮本から君へ 4

定本 宮本から君へ 4