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Book Select 本を選び、本に選ばれる

読んだ本にまつわる話を書き綴っていくことにしました

手塚治虫の昔の少女もの、収録された2作品のコマ割りの違いは面白い。 手塚治虫/虹のとりで

手塚治虫の昔の少女もの。
もともとはカラーで描いているらしいのだが、
完全にカラーで再現はできていないのがちと残念。

当時、少女向けでストーリーものってところに関しては、
手塚治虫は一歩リードしていたらしい。

とはいえ、今読むとまぁ、そんなに面白くはないというのは否めない。

虹のとりで (手塚治虫漫画全集)

虹のとりで (手塚治虫漫画全集)

虹のとりで

虹のとりで

本書には2作品収録されているのだけど、表題作の「虹のとりで」は、
女版アラビアンナイトといった趣き。
謎の怪盗黒ねこ、実は主人公の女の子でした、みたいな。
父親が盗賊団の親玉で、盗賊への反発から義賊っぽいことしている。

「野ばらの精」はある日、村の間に国境が引かれて家族が離れ離れになったり、
継母みたいなのが現れて主人公をいびったり、
野ばらの精が現れたり、、、なんだか色んな要素を詰め込みまくったごった煮みたいな漫画。

ただ、「虹のとりで」の6年後の作品というだけあって、
コマ割りが格段に変化している。
古い作品はコマ割りが単調で、文字要素も多く、読んでるこっちが疲れてくるのだけど、
次第にコマ割りの自由度が増していき、文字要素も減っていく。
説明的な文字が減っていき、コマのつながりによって物語が流れていくような進化がある。

まぁだからって今さらこれをありがたがって読むかというと、それは無いよな、とも思う。

手塚の少女ものは、「リボンの騎士」のように
女の子が男役、みたいなものが多い気がするのだけど、
当時の少女漫画はそういうものを求めていたのかな。

まぁ、なんとなくわからんでも無いのだけど、宝塚的なロマンというか、なんというか・・・。

虹のとりで (手塚治虫漫画全集)

虹のとりで (手塚治虫漫画全集)

虹のとりで

虹のとりで