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読んだ本にまつわる話を書き綴っていくことにしました

超名作。お金を通じて人間を描けている作品。 青木雄二/ナニワ金融道

マンガというと、低俗な読み物のように思われている節があるが、
物語としては小説や文学に負けず劣らず素晴らしい作品は沢山ある。

妙な自己啓発本や、安っぽいビジネス書なんかよりも
有意義なものは多く、今やそういったマンガの作品が30代ビジネスマンの共通言語になったりもする。
そういえば昔どこかで、週刊少年ジャンプがビジネスマンの共通言語になってるっていうことを
話してる人がいたなぁ。そういう側面ある気がする。

で、『ナニワ金融道』である。
これはまごうことなき名作。
そして青木雄二本人が書いた正真正銘の作品。

ナニワ金融道 1

ナニワ金融道 1


この後の作品って、絵を見ると全部青木雄二の作品に見えるけど、
プロダクションのアシスタントが書いたものだったりするのでちと違う。

で、遅ればせながら一気読みしたのだけど、
きれいごとではないリアルな金融がここにある。
この泥臭さもさることながら、落ちていく人間の描写がものすごくリアル。

どこにつけ込み、どこで踏み外し、どういう行動をとるのか。
理屈ではなくハマっていく。
この人間が描けている感じは下手な文学作品にも負けないものがあるぞ。

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そして↑こんな感じでグッとくる名言もちらほら。
人間、無欲で生きることは無理だと思うんだよねぇ。
というか、人間だもの、後ろ暗い欲望の1つや2つ持っているのが普通だと思うし、
理屈通りにいかないのが面白いところ。

ただ、そういう欲望とどうやって付き合っていくのかっていう
欲望との距離感の取り方が大切なんだろうなぁ。

ちなみに、作者の青木雄二自身のお話も壮絶らしい。

新ナニワ金融道青木雄二物語 1 (SPA COMICS)

新ナニワ金融道青木雄二物語 1 (SPA COMICS)

次はこっち読んでみよう!

ナニワ金融道 1

ナニワ金融道 1