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読んだ本にまつわる話を書き綴っていくことにしました

現実世界では目立たない凡庸な子が主人公っていう設定が今っぽいよなー。 川崎直孝/ちおちゃんの通学路

物心がついてからのルーティンワークと言えば通学だろう。
毎日、毎日、同じ場所へと向かうだけなのに、子供の頃って
通学自体がそれなりに面白かった気がする。

一人、もしくは友達と学校へ向かう通学路は時間にしてみれば大したことはないのだけど、
寄り道しようと思えばいくらでも寄り道できるし、
帰りなんか、グリコのおまけ、とかチヨコレートとかってやりながら帰ってみたり、
じゃんけんに負けてカバン何個も持ってみたり、
竹馬が流行っていた頃は竹馬乗って通学したこともあったな。

まぁ、これらは全部小学生の時の話だけど、
『ちおちゃんの通学路』はそんな仔細な変化とイベントが詰まった
通学路という設定の中で進んでいく物語。

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主人公はネトゲ好きな女子高生。
通学路でメタルギアソリッドのような潜入シーンを妄想したりするオタク気質な子で、容姿も平凡。
現実世界では特に目立たないモブのような子。

物語の中でも中の下と自己認識していて、何よりも目立つことが嫌いなんだけど、
こういうキャラ設定が今っぽいよなーと思う。

まぁ、世の中の人の大多数がモブだからね。
特別可愛いわけでも、かっこいいわけでもないし、
人並外れた才能を持っているわけでもない。

ヒーローに憧れる時代は過ぎ去り、
等身大のキャラによる内輪ネタに共感を重ねていくような感覚。
それはそれで楽しいから良いんだけどね。

あと、物語はやっぱり制約があったほうが面白いわけで、
通学路っていう制約を設けて頑張っているのが良いよね。

ネタに困って学園生活描くのがメインとかにならないことを祈りながら応援してます。

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