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読んだ本にまつわる話を書き綴っていくことにしました

一護が戦い、一護が傷つき、一護が修行し、一護が勝利する物語。 久保帯人/BLEACH

全74巻の長期連載。
早く終われと揶揄されたりもしていたけれど、まぁまぁ面白い。

BLEACHの主人公の一護はちゃんと努力する主人公。
事あるごとに一人で修行、あるいは修行に類する試練に臨んで強くなって敵を倒す。
愚直なまでにこのパターンは繰り返され、負けては修行して勝つ。


敵も魅力的なキャラクターが多く、倒した敵は味方になったりしながら
物語は進んでいくわけだけど、この魅力的な脇役たちの絡み方がなんかイマイチなのよね。
脇役の域を出ないというか、所詮脇役止まりというか。

結局BLEACHはどこまでいっても一護の物語。
一護が戦い、一護が傷つき、一護が修行し、一護が勝利する。
戦い自体がタイマンで描かれることがほとんどなので、
あんまり仲間と力を合わせて勝つって感じがないんだよね。
その辺がNARUTOONE PIECEと少々趣きが違うところ。

NARUTOは2マンセル、3マンセルみたいなチーム単位で動くところがあるし、
仲間同士助け合って戦うイメージがある。
ONE PIECEなんて仲間集めの物語だし。
でもBLEACHはあんまりそういう仲間感がないんだよなぁ。

仲間は一護にとって守る存在ではあるんだけど、力を合わせる存在じゃないって感じ。
結局、織姫とか茶土とかルキアとか、鼻から頼りにしてないんだよね、一護は。
全てを自分で背負いこんじゃってる中2病的な主人公。

だからBLEACHの中2病臭さはある意味必然で、徹頭徹尾中2病的な世界の物語なんだよ。
むしろ中2病的ブリーチポエムの世界で押し通したのは立派だと思う。
突然、仲間とか友情とか出されても困るでしょ。

とにかくこのスカした世界観を生み出し続けられるのは1つの才能なので、
次も思いっきりカッコつけてスカしまくったポエム大量の作品を書いて欲しいな。
次からはもう揶揄していた輩も名人芸として賞賛し始めるんじゃなかろうか。