Book Select 本を選び、本に選ばれる

読んだ本にまつわる話を書き綴っていくことにしました。マンガが大半を占めていますが小説も好き。マンガはコミックで読む派。本は買って読む派なので常にお金と収納が足りません。例年1000冊以上コミック読んでます。ちなみに当ブログのアフィリエイト収入は昔は1000円くらいいった時もあったけど、今では月200円くらいです(笑)みんなあんまりマンガは買わないんだなぁ。。収入があった場合はすべて本の購入に充てられます。

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

青春時代の色々がつまった感じの作品。 沙村広明/『おひっこし』

沙村広明が描く青春モラトリアム漫画。 美大生達のもやもやした青春の具を全部詰め込んで闇鍋にしたような漫画。沙村広明自身、美大生だったから、まぁこんなような 青春時代を送っていたのかも?おひっこし作者: 沙村広明出版社/メーカー: 講談社発売日: 20…

とりあえず奥田民生似の先生と生徒の恋物語に重さと軽さのさじ加減を思う。 いくえみ 綾/I LOVE HER

いくえみ綾は自分がその当時好きだった男に似せて描くそうで、 この時期は奥田民生なんだな、ということが良くわかる。マンガ読む人の間ではとても世評が高いけど、 イマイチ触手が伸びずに来たのが「いくえみ 綾」だった。I LOVE HER 1~最新巻(マーガレット…

普通に良い本なのだけど恋愛小説として読むと最高に笑える。池井戸潤/鉄の骨

ドラマ『半沢直樹』の大ヒットで一躍超有名作家になった池井戸潤。 でも彼はなるべくしてなったと言うか、昔からいろんな業界をテーマにした 面白い小説をたくさん書いている。『鉄の骨』は建設業界を舞台に談合問題を取り上げた小説。鉄の骨作者: 池井戸潤…

ヤンジャンが誇る2大嘘つきマンガの片割れが完結。予想外の闇の深さに驚く。甲斐谷忍/LIAR GAME

『嘘喰い』と平行して連載されていたもうひとつの嘘つきマンガがついに完結。 途中、映画になったりして話題にもなったけど、 要するにロジックと心理戦で人を騙すギャンブルマンガ。窮地に陥るものの大逆転、一体なぜ!?の種明かしがされるから、 そこが一…

作家に取ってもまったく重要でない作品だと思うけれど、それくらい緩い作品も楽しい。 筒井康隆/マッド社員シリーズ

リクルートに請われて書いたものらしいけど、 リクルートの担当はもっと前衛的な物を書いてほしいとか、 言いたいこと言ってたらしく、辟易したみたいな話があとがきに書いてあった。サラリーマンを主人公にした、ナンセンスで皮肉な短編が5本。主人公は更利…

奇想天外、奇妙奇天烈な大相撲マンガの舞台はアメリカ!? 西野マルタ/五大湖フルバースト

相撲を題材にした奇妙なマンガ。 勢いだけはフルバーストの名に恥じない展開。五大湖フルバースト 大相撲SF超伝奇 上 (シリウスKC)作者: 西野マルタ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/02/09メディア: コミック購入: 8人 クリック: 78回この商品を含むブロ…

何やってもあり、みたいになっちゃうと何やっても面白くなくなる。 筒井康隆/脱走と追跡のサンバ

『筒井康隆コレクション』の2巻に収録されていて読んだのだけど、 「霊長類、南へ」とはまた違った雰囲気。荒唐無稽でナンセンスなSFって感じ。 でもそう書くと、「霊長類、南へ」も荒唐無稽でナンセンスなSFのはずで、 結局同じじゃないかとなるのだけ…

面白いコンテンツは、30年近く経っても面白いってこと。 荒川弘、田中芳樹/アルスラーン戦記

超一級のエンタテイメントSF&ファンタジー作家,田中芳樹。 『銀河英雄伝説』と並ぶ彼の代表作が『アルスラーン戦記』なのだけど、 何とこちら、まだ完結していなかったというのが驚き。構想では全16巻、で、今は14巻まで刊行されているみたい。でも最新1…

愚かで滑稽な世界の終わりの物語。 筒井康隆/霊長類、南へ

現在刊行中の『筒井康隆コレクション』の2巻の表題作。 いわゆる「世界の終わり」がテーマで、 筒井康隆自身、このテーマには強い関心があった模様。 作家は一度このテーマで書いてみるべきだとすら言っていた。筒井康隆コレクションII 霊長類 南へ作者: 筒…

もはや教養なんじゃないかと思われる傑作コンテンツもアニメ放映は20年前と云うのが驚愕。 貞本義行/新世紀エヴァンゲリオン

アニメの放映は95年~96年、まさに一世を風靡した傑作のコミカライズがついに完結。 舞台となっている時代が2015年という事実に時の流れを感じる。あの時感じた20年後の未来に、実は今生きている。 なんとかセカンド・インパクトは起こらずに済んでいるし、 …

下世話で猥雑な物語の中に、生命力を感じる。 平山夢明/デブを捨てに

タイトルと表紙が気になって買ってしまった。 で、短編集で4作品ほど収録されているけれど、 表題作は本当にデブを捨てに行く話だった!!!これが初めて読んだ作品だけど、そこそこ話題の作家さんっぽい。 まぁ、メジャーではないと思うけど・・・。久しぶ…

身も蓋もない言葉こそ真理。この人のエッセイはもっと読みたい。 本谷有希子/かみにえともじ

マンガ雑誌のモーニングに連載されていたコラムを1冊にまとめた本。 イラストを榎本俊二が担当っていう不思議な魅力の組み合わせ。連載時に何度か読んだことがあって、面白かった記憶があったので、 単行本化された際に買っといた。 本谷有希子は才能あふれ…

表紙の印象より硬派。丁寧にエピソードを語る人だから、今後の作品も楽しみ。 相田裕/GUNSLINGER GIRL

ロリ系の萌え絵っぽい表紙で敬遠してたけど、 意外と内容は固いらしいと聞いて読んでみた。GUNSLINGER GIRL(ガンスリンガーガール) コミック 全15巻完結セット (電撃コミックス)作者: 相田裕出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2012/12/29メディア: …

へぇ~、そうなんだーっていう小ネタをひたすら楽しむ 石井良介/将軍の生活

将軍の生活、と言われるとなんか興味をかき立てられる。 一体どんな生活だったんだろう?? 歴史小説や時代劇でも、彼らの日常は描かれない訳で・・・。本書は将軍の生活に関する話の他にも、 皇室と公卿の話や、当時の村という感覚が、 ローマ法的な考え方…