Book Select 本を選び、本に選ばれる

読んだ本にまつわる話を書き綴っていくことにしました。マンガが大半を占めていますが小説も好き。マンガはコミックで読む派。本は買って読む派なので常にお金と収納が足りません。例年1000冊以上コミック読んでます。ちなみに当ブログのアフィリエイト収入は昔は1000円くらいいった時もあったけど、今では月200円くらいです(笑)みんなあんまりマンガは買わないんだなぁ。。収入があった場合はすべて本の購入に充てられます。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

他者の視線や評価を意識して演じているとすれば、それはこの本の中の世界と同じくらい滑稽。 筒井康隆/48億の妄想

筒井康隆の処女長編。 作家のシニカルな魅力がちゃんと詰まってる。 やっぱり処女作って作家性が色濃く出てくるんだな。で、本作は誰もがテレビに夢中な世界。 テレビに出ることを夢見ていて、テレビに振り回されている。 街の至る所にカメラが仕込まれてい…

ジャンプのスポーツ漫画なのに、意外と努力を正面から描かないんだよね。 許斐剛/テニスの王子様

ずっと気になってたけど、読んでなかった。 テニスとかやってないし、別にいいかなって。 でも腐女子が騒ぐ名作、何が彼女たちを腐らせたのか、とか興味は惹かれる・・・。 というわけで、休みを利用して一気読み。テニスの王子様 1 (ジャンプコミックスDIGI…

使った金は30年で600億円! 日仏友好の要であり、規格外の大人物、それが蕩尽王「バロン・サツマ」だ! 村上紀史朗/「バロン・サツマ」と呼ばれた男 薩摩治郎八とその時代

書店で見かけて気になったのでジャケ買い。バロン・サツマってなんじゃらほい?? 蕩尽王って??ていうか蕩尽ていう言葉今日びなかなか目にしない。20世紀初頭のパリ社交界を風靡した日本人。 26歳でレジオン・ド・ヌール・シュバリエを叙勲。 パリに日本館…

書き続けられるってのは才能だよな、つまんなくても。次作に期待。 高橋留美子/犬夜叉

高橋留美子といえば、小学館の大御所。 あだち充か高橋留美子かっていうくらい、 パッと見て誰の絵かわかる人。で、連載も結構長く続く。 でも、いまいちちゃんと読んでない。だから、『犬夜叉』読んでみようと思ったわけ。犬夜叉 (1) (少年サンデーコミック…

超名作。お金を通じて人間を描けている作品。 青木雄二/ナニワ金融道

マンガというと、低俗な読み物のように思われている節があるが、 物語としては小説や文学に負けず劣らず素晴らしい作品は沢山ある。妙な自己啓発本や、安っぽいビジネス書なんかよりも 有意義なものは多く、今やそういったマンガの作品が30代ビジネスマンの…

昔から三面記事には人の喜怒哀楽が詰まってるんだな。 ロミ/三面記事の歴史

中世から現代までのちょっとくだらない三面記事を膨大に収集、 当時のイラスト等とともに紹介する変な本。まぁアマゾンのレビューは最低だけど、読む人を選ぶ変な本であることは確か。 ネタが三面記事の割には文章が固いから読みづらいのは確かなんだけど、 …

医療ドラマという枠の中に面白い物語の要素が全部詰まってる。読み出したら止まらん。 乃木坂太郎/医龍

乃木坂太郎の『医龍』を一気読みした。 ほんと、一気読み。嫁が面白いって言ってましたよ。 でもね、まぁ別にいいやくらいに思ってたんだけど。この前『幽麗塔』を読んで、面白かったもんだから、 同じ作者の作品が気になっちゃったわけだ。で、読んでみたら…

人の心が読める不幸と、ポジティブな妄想の強さ。 森本梢子/高台家の人々

『ごくせん』描いてた森本梢子の新作。なんか森本梢子って『ごくせん』のイメージが強すぎて これまで知ってはいたけど、全然読んでなかった。『ごくせん』もなんかドラマでやってるなー、くらいで ちゃんと原作読んだことなかったのだが・・・そんな自分を…

2015年に大ブレイク、歴史マンガの注目株。テーマは元寇!! たかぎ七彦/アンゴルモア

古くは『三国志』から脈々と連なるヒットジャンル。 それが歴史マンガ。その歴史マンガの系譜に連なる、2015年最大の注目作がこれ。題材は、なんと元寇。 日本史の授業で聞いて以来、久方ぶりにその言葉を目にしましたっていうくらい お久しぶりの元寇がテー…

何かと安っぽい社会正義を振りかざす人が多い今日において、 ダメな人間の物語は一服の清涼剤である。 峰浪りょう/ヒメゴト

飲み屋で女の子が最近読んで面白かった漫画って言ってたので妙に気になった後に、 また別のところでこの作品を進める話を耳にした。立て続けに聞くのもなんかの縁かと思って買ってみたのだけど、 これが結構、面白い。特に、何かと安っぽい社会正義を振りか…