ヤンジャンの大人気漫画。
コミックスのセットが中古市場でも値崩れしない人気ぶり。
で、読んでみてしみじみ思うのはジャンプ系の漫画はレベルが高いね。
好き嫌いはもちろんあるんだろうけど、ストーリーの語り口も、
盛り上げ方も、どうなっちゃうのっていう引きの強さも、
当たり前のレベルが高いなぁ、と感心してしまった。
東京喰種 1―トーキョーグール (ヤングジャンプコミックス)
- 作者: 石田スイ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/02/17
- メディア: コミック
- クリック: 32回
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喰種(グール)ってのは人に紛れて生きているんだけど、
人間の食事は食べられず、人を食わなきゃ生きられない後ろ暗い存在。
人間から見れば恐ろしい存在で、市民の平和のために駆除すべきものだったりする。
普通の人間だった主人公が、ひょんなことから喰種になってしまうのだが、
喰種になってみると、おとなしく、秩序を守って生きている喰種達がいることも知る。
そもそも対話や共存の可能性はないのか。
人と喰種のすれ違いや喰種同士でも思惑の違いが交差しながら物語が進んでいく。
人に仇なす喰種を友情・努力・勝利で倒していこうぜ〜みたいなノリではなく、
主人公がある日突然喰種になってしまい、望むと望まざるとに関わらず、
もう人としては生きられないっていう設定が物語を面白くしている。
正義なんて片一方の側の論理でしかない、そんなことを感じさせながら、
いろいろな謎や秘密を抱えたまま物語は進んでいく。
一部は唐突に終わり、現在は二部の東京喰種Re:が連載中なのだけど、未だに謎だらけ。
それでもこのダークな世界観と、綺麗な絵なんだけどグロい描写とかが受けてるんだろうな。
正直一気読みしないと、誰が誰だかわからなくなるし、伏線にも気づけない。
最終的に一体どんなお話になるのか想像つかないのだけど、
風呂敷を広げるだけ広げてたためない、みたいな終わり方にならないことだけを祈ってます。
東京喰種 1―トーキョーグール (ヤングジャンプコミックス)
- 作者: 石田スイ
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- 発売日: 2012/02/17
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