子供の頃、アニメをやっていた記憶がおぼろげに残っている。
アユカワという大人っぽい綺麗なお姉さんが出てきて、
何かちょっとエロくてドキドキする、そんな印象だけが自分の中に残っていた。
で、Kindle Unlimitedに入っていたから、思わず読んでしまったというわけ。
印象だけで、全然覚えてなかったし、原作があるということすらよくわかっていなかったかも。
しかもそれがジャンプとか想像もしてなかったな。
で、今更ながらに原作を読んでみたのだけど、
主人公一家は超能力が使える一家。
でも能力があることを知られるたびに引越しを繰り返していて、
人には決してその力を見せてはいけないっていう設定だったなんて、
読んだ今でもにわかには信じられない(笑)
だって、別にこの超能力設定、そこまで必要じゃないよね、この作品に。
でも当初はそういう超能力絡んだラブコメ路線を考えていたのだと思うけど、
この漫画の肝はそういうんじゃなくて、三角関係にあるわけだよ。
女二人に男ひとりっていう、マクロス的三角関係。
でもそれは連載していく中で作者が発見したものであって、
最初から計画的に生まれてきたものじゃないことは
最初から読んでいくとなんとなくわかるはず。
ヒロインの鮎川も当初は無駄に不良少女として描かれている。
でも、不良である必要はなくて、彼女の魅力は、
不良性ではなくて、純粋な感情と、それを邪魔する理性。
感情と理性の争いがいじらしくて魅力を倍増させてるんだろうなぁ。
だからこれまた、作者は途中で鮎川の不良設定路線を少し軌道修正していて、
「大人っぽい女」路線になっていく。
で、これが大当たりになったわけだ。
正直ジャンプヒロインの中でも指折りのキャラクターなのではないだろうか、と
読んでみてしみじみ思った次第。
そりゃ多少絵に古さはあるけど、傑作だ!