7、8年ぶりに一気読みした。
アニメ化されたんだよね、それがきっかけといえばきっかけ。
そして未だに完結してねーんだな、これが。
まぁ、偉大な作品だとは思うよ。
でも連載が長くなればなるほど迷走するってのを体現してる作品でもある。
『クレイモア』とか『進撃の巨人』とか、
いわゆる敵が圧倒的に強いダークファンタジー路線て、
ベルセルクがやってきたこと。
誰よりも早く、長く、こういうダークファンタジーを描いてきたってのは凄い。
見よ、この圧倒的な絶望感。
勝てる気がしない。すでに主人公の心も折れてる。
この情けない顔!でも、それくらい敵が圧倒的に強いんだから仕方ない。
しかし!情けない顔はこれで終わらない。
こんな表情最近は全く見せないのに、初期の頃はまじヘタレ。
ダークファンタジー史上最高に情けない表情と言っても過言ではない涙目。
ベルセルクがすごいのはこれだけじゃない。
これは2人の男のホモホモしい話だったりもする。
この妙に甘ったるいやり取りからの・・・・
見つめあう二人~。
まわれーまーわれメリーゴーランド!!
- アーティスト: 久保田利伸 with ナオミキャンベル,久保田利伸,柿崎洋一郎
- 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2005/08/24
- メディア: CD
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そうかと思うと、人生を語る怪物も出てくる。
死ぬの、生きるのなんて言ってたら人生損しちゃうのである。
とまぁ、序盤は普通に進んでいくんだけど、途中から
なんだか変な雰囲気になるのよね。
キャラのデザインも、話の流れも少々頭おかしいと思う。
唐突に現れる骸骨騎士と脳みそおじさん!
で、しばらくこういう路線で書いてたと思ったら、
いきなり方向転換するのよね、この漫画。
ベルセルク最大の見せ場はこの節操ない世界観の変更だと思う。
それまでの中世のイギリス的世界を舞台にした悪魔的な怪物との戦いに、
突然ハリーポッターみたいな魔法が登場する。
キャラもそれまでとは全然違う萌えっこ魔女路線。
これぞ長期連載の醍醐味。大迷走ってやつだ。
歴史に立ち会う瞬間だよ。
で、色々あってヒエロニムス・ボス的な世界へ!
と、書いててよくわからなくなる名作にして迷作。
おまけに最近はかなりどうでもいい航海の話に無駄に時間を使っているのだけど、
果たしてちゃんと終わるのかしら。
ほっとくと後10年くらいどうでもいいサイドストーリ書いてそうだから、
さっさとメインストーリ進めてくださいって声を大にして言いたい。