ついさっきまで、SF読んでたかと思うと、今度は一転して民話調の物語になるという
この幅の広さは本当にすごい。。
全集を端から読んでいくとあらゆるジャンルを開拓しちゃってるなぁ、と改めて感じられる。
ちなみに、基本は民話調なんだけど、少しだけSF要素が入っているのも本作品の特徴。
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- 作者: 手塚治虫
- メディア: Kindle版
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あとがきに依ると、松谷みよ子『竜の小太郎』に刺激を受けて描いた作品とのこと。

- 作者: 松谷みよ子,田代三善
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1980/11/10
- メディア: 新書
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松谷みよ子と言えば絵本や児童文学で有名。

- 作者: 松谷みよ子,瀬川康男
- 出版社/メーカー: 童心社
- 発売日: 1967/04/15
- メディア: 単行本
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これとか今なお、売れてる絵本。
でも、絵本だけじゃなくて、民話や神話をまとめた本も出している。
『現代民話考』はいつか読もうと思って読めていない本だったりする。

- 作者: 松谷みよ子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/04
- メディア: 文庫
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これを機にとりあえず買っておきたい気分になってきたなぁ。
まぁ、それはさておき、本作はそういった民話風の作品で、
天狗が出てきたり、蛇が助けてもらった恩返しに、母の姿をして子供を育てたり、とか。
『来るべき世界』などとは違って、話をかなり文字で補っている作品でもある。
ナレーションのように物語を説明する文字列があって、ストーリーを補完している。
これが文字なしだったら、『来るべき世界』のように話が所々飛ぶような、
妙な作品になっていた気がする。
ただ、本来はそこを言葉で説明するのではなく、
コマで見せるべきなんだけどね、漫画としては。
そんなことをしたり顔で手塚治虫に言って見たところで意味ないので、別にいいんだけど。
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