映画の歴史はまだ100年そこそこなんだけど、
その100年で凄まじい技術的な進化を遂げている。
その映画の歴史を軽く概観するのが本書。
本書の魅力は、ポップなイラスト。
単純にいい感じのイラストが気に入って買った本。
- 作者: アダム・オールサッチ・ボードマン,細谷由依子
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2018/11/23
- メディア: 単行本
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映画の歴史をたどる際に、
期限をたどっていくと当然写真技術の話になる。
イギリスのエドワード・マイブリッジは、いくつものカメラを並べ、
馬が走る姿を写真に収めた。
これ、4つの足がどれも地面についていない瞬間はあるかの検証だったらしいのだけど、
それって別に写真撮らなくてもわかるのでは・・・
さらに映画の父と言われるフランスのルイ・ル・プランスは、
エジソンのライバルと言われていた人。
この人、自作のカメラの宣伝のために電車に乗って移動中、忽然と姿を消した。
謎の死は憶測を呼んで、エジソンによる暗殺が噂されたりもしたらしい。
エジソンは鑑賞者が覗き込むと映像が見られるキネトスコープと、
初めての撮影スタジオを作った。
その後、一気に広がったのはリュミエール兄弟の
シネマトグラフという大画面に映し出された映像を大勢で鑑賞する
映画のスタイルだが、時代はまたVRゴーグルといった形で、
エジソン的な個人が鑑賞する覗き込みスタイルへの回帰が起きているとも言える。
鑑賞のスタイル自体が変化しようとしているのって結構面白いよなぁ。
- 作者: アダム・オールサッチ・ボードマン,細谷由依子
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
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