古くは『三国志』から脈々と連なるヒットジャンル。
それが歴史マンガ。
その歴史マンガの系譜に連なる、2015年最大の注目作がこれ。
題材は、なんと元寇。
日本史の授業で聞いて以来、久方ぶりにその言葉を目にしましたっていうくらい
お久しぶりの元寇がテーマ。
神風吹いて勝ちました、程度のことしか知らない訳なのだが、
こうやってマンガになったものを読んでいると、
よくもまぁ勝てたものだと思う。
歴史にifはつきものだけど、
普通に考えて、二度の元寇で完全に侵略されていてもおかしくなかったわけで・・・。
アンゴルモア 元寇合戦記(1)<アンゴルモア 元寇合戦記> (角川コミックス・エース)
- 作者: たかぎ七彦
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2015/02/10
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もちろん、フィクションを織り交ぜつつ、なのだけど
今までそう注目されていた題材でもないので、とても新鮮。
また、鎌倉時代の無骨な武士像もまた新鮮。
武士というより、武者って感じか。
戦国時代や江戸時代とはまた違う、元祖坂東武者な感じがおもろい。
物語は源平合戦にまつわる伝説も織り交ぜながら展開しており今後が楽しみ。
壇ノ浦で入水した安徳天皇が生き延びていた、とか
義経がモンゴルに渡ったなんていう地方に残る様々な伝説を
ちょいちょい伏線として臭わせたりしている。
歴史物の楽しみって、山田風太郎の明治ものとかその典型なんだけど
史実の隙間をどう楽しむか、だと思ってる。
- 作者: 山田風太郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1997/12
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警視庁草紙〈上〉―山田風太郎明治小説全集〈1〉 (ちくま文庫)
- 作者: 山田風太郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
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警視庁草紙〈下〉―山田風太郎明治小説全集〈2〉 (ちくま文庫)
- 作者: 山田風太郎
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そんなこと有り得ない、とも言い切れないよねってところを
さらっと盛り込む、その歴史を遊ぶ感じが適度に入ると
読んでるこちらもニヤッとしてしまう。
早く続きが読みたい。
アンゴルモア 元寇合戦記(1)<アンゴルモア 元寇合戦記> (角川コミックス・エース)
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