Book Select 本を選び、本に選ばれる

読んだ本にまつわる話を書き綴っていくことにしました。マンガが大半を占めていますが小説も好き。マンガはコミックで読む派。本は買って読む派なので常にお金と収納が足りません。例年1000冊以上コミック読んでます。ちなみに当ブログのアフィリエイト収入は昔は1000円くらいいった時もあったけど、今では月200円くらいです(笑)みんなあんまりマンガは買わないんだなぁ。。収入があった場合はすべて本の購入に充てられます。

友だちの友だち同士が会おうとするけど会えなくて気付いたら友だちヤキモチ妬いてるの ヘンリー・ジェイムズ/友だちの友だち

なんか気をぬくと頭に入ってこない文章なのだけど、
集中して読むとなんか妙な面白さがある感じ。

何が本当なのかよくわからないっていう作風。

この人の言っていることは本当?
いやそもそも本当のことって何だろう?

と、読んでてだんだんわからなくなってくる感じ。

表題作の友だちの友だちは
父親の幻を見た女性と母親の幻を見た男性が共通の知人を通じて
会おうとするのだけど、いつもなぜか会えない。

幻を見るっていうのは、親の死に際して、遠く離れた親が幻となって会いに来たって感じ。
あれ、こんなところにお父さんが、って思ったら消える。
翌日死んだことを知らされる、みたいな体験。

二人は会おうとするのだけど常に時間が合わなかったり、
すれ違ったりして会えない。

最後にようやく会えた時には、
男性の部屋に幻となって女性が現れるのでした。
ということは、、、、

しかしこういうこというと身も蓋もないけれど、
現代においてはこういう幻想ものはちょいと地味で退屈かもしれないね。

でもこのずっと会えない二人っていうのは面白いテーマよね。
君の名は、もそうだもんね。

友だちの友だち (バベルの図書館)

友だちの友だち (バベルの図書館)