全61巻というなかなかのボリューム。
週刊少年サンデーで長らく連載されていた名作。
武術を極めた者が集う梁山泊の5人の達人に鍛えられたから「史上最強の弟子」という設定。
師匠はとにかく人間離れした強さで、無茶な修行をこなしていくうちに
ケンイチも強くなっていく。
ケンイチ自身が才能に溢れた天才ではなくて、
むしろ才能のない平凡な少年というのも重要なポイント。
彼は修行や戦いを通じて成長していくのであって、不断の努力なくしては成立しない。
そう考えると、ジャンプよりもジャンプらしい友情・努力・勝利の漫画と言えるかも。
敵の強さがどんどんインフレしていくのも少年漫画のお約束ではあるけれど、
他の強さのインフレ漫画と違うのは、師匠クラスの強さが絶対であるという
お約束だけは終始守られていたところ。
そういう意味ではそんなにインフレしてないんだよね。
あの師匠が、こんなに簡単にやられちゃうなんて、っていうやり方をしていたら
収集つかないほどのインフレが起きて物語も破綻していた気がする。
そこをぐっと堪え続けたのは1つの特徴なんだろうな。
まぁそれでも終盤、八煌断罪刃とか出てきた時にはさすがに萎えたな・・・
結局扱いも雑にならざるを得ない感じだったし。。
それと、この漫画のもう一つの特徴はお色気要素も担当していた漫画だということ。
王道バトルもの少年漫画かつお色気も担当ってのがサンデーっぽい。
ジャンプなら王道バトルは王道バトルで、お色気はお色気担当作品が担う感じがするけど。
ヒロインは無駄に胸が大きくて、レオタード姿で戦う。
当然女性キャラの服は戦ってるうちに破けていくお約束。
で、お約束といえばどんなに服が破けても乳首は見えないはずなんだけど、
この作品では乳首見えたり見えなかったりする。
この見えたり見えなかったりが、法則があるようでないのが気になる。
例えば・・・
普通に戦ってる時に服が破けまくっても、乳首は見えない。
これ、お約束。
でも、、、
なんか必殺技出してるっぽい時は乳首出てる。
これはなんつーか人そのものを描いているというよりは技のイメージを
描いているから、という解釈なのだろうか、とか勝手に推測しちゃう。。
そうかと思うと、ヒロインは大抵透けてる。
これも直接乳首を描いているんじゃなくて、
あくまでも密着しているレオタードの形状を正しく描いただけ、という解釈なのだろうか、、、とか。
とにかく服着せとけばいいって事になったのかはわからんけどヒロインは
とにかく過剰に透けまくってる。
そして戦いで服が破けると恥ずかしがるのに、透けてる事には一切の恥じらいがないのも
この作品の面白設定の1つ。
じゃあ直接人の乳首を描かないかというとそうでもなくて、
たまにちゃんと描いてる。
だからあんまり法則性があるわけでもなく、気分とか
描き込める時間の問題だったのかな、とか
各話のお色気要素のバランスの問題だったり、
色々事情があったのかもしれない。
なので、これから一気読みする人は是非ともケンイチにおける
乳首描写の有無に思いを馳せながら読むとまた違った楽しみ方ができるのではないか。