中村明日美子の活躍するフィールドがBL中心であるがゆえに、
一般的に受け入れられていないかもしれないけれど、
この人は天才だと思う。
そして、とても変態だ。
だから、面と向かって人にオススメしにくいんだよね。
あんまりそういうの抵抗なく鑑賞できる人って少ないし・・・。
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まぁこの変態性は一般受けするものではないけれど、
人間の欲望とか、醜さとか、妖しさとか、
作品のそこかしこで発揮される淫靡で、耽美で、頽廃的な雰囲気はとても文学的。
どれ読んでも、だいたいこの人の才能は感じられるのだけど、
本作はサーカスが舞台。
で、ボリショイサーカス見に行った日に、これ読んでみた。
そもそもサーカスってもの自体が、
後ろ暗い妖しげな雰囲気をたたえている存在なわけだよ。
特に昔のサーカスなんてのは死と隣り合わせ。
で、エロスとタナトスと言われるくらいなので、死の香りにはエロスがつきまとう。
それと、昔のサーカスって見世物小屋的な雰囲気だよね、
つまりフリークス的要素もあったわけだ。
その辺がまた怪しい雰囲気を醸してる。
例えるなら、乱歩の浅草のごとき妖しさ、かな。
んで、そんなサーカスの一面を切り取った写真集があったのを思い出した。
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書店で見かけて欲しいものリストに入れたまま、買ってなかったなぁ。
これも何かの縁なので、買っておこうかしら。
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