Book Select 本を選び、本に選ばれる

読んだ本にまつわる話を書き綴っていくことにしました。マンガが大半を占めていますが小説も好き。マンガはコミックで読む派。本は買って読む派なので常にお金と収納が足りません。例年1000冊以上コミック読んでます。ちなみに当ブログのアフィリエイト収入は昔は1000円くらいいった時もあったけど、今では月200円くらいです(笑)みんなあんまりマンガは買わないんだなぁ。。収入があった場合はすべて本の購入に充てられます。

吸血鬼をテーマにしたものが描きたいってところからここまで飛躍できるのは才能だな。 冬目景/羊のうた

冬目景の昔の作品。
一通り色々見てみたくて、読んでみたよ。

冬目景の作品って、作品の核になるアイデアにユニークさがあって面白い。
この作品は吸血鬼もの。
ただ、吸血鬼出てきて戦うとか、そういうんじゃなくて、
血が吸いたくなる病気に苦悩する姉弟っていう設定。
全編を通じてちょっと重苦しい雰囲気が漂う中、
父姉、姉弟の近親相関的な要素も入っていて、多分に頽廃文学的な香り。

そのワンアイデアだけで随分作品の雰囲気って変わってくるもんだよなぁ、と思う。

羊のうた (第1巻) (バーズコミックス)

羊のうた (第1巻) (バーズコミックス)

で、主人公は突然、血が吸いたくなっちゃった弟、
事情を色々知ってて自分も発病してる姉、
弟君の事が気になる同級生の女子、という三角関係を中心に語られる。

発作が起きた弟に、自分の血を与える姉。
でも姉は弟に今は亡き父親の面影&父親に血を与えていた時の歓びを重ねていたりするわけで、
まぁ、よく考えたらこの姉が一番変態だな。

姉の医師も姉に恋慕してる風だから、姉を中心においても
三角関係は存在している。

そう考えると、何かとこの作品は三角関係というか、3人の人間関係ってのが
要所要所に出てくる。
父と母と姉、ってのも3人だし。

で、なんと昔小栗旬加藤夏希主演で映画化されていたらしい。
見てみたいような、見てみたくないような。。

羊のうた [DVD]

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羊のうた (第1巻) (バーズコミックス)

羊のうた (第1巻) (バーズコミックス)