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読んだ本にまつわる話を書き綴っていくことにしました

桂正和の描くかわいい女の子が見たいという読者のニーズを満たしてる長編。 桂正和/I's

桂正和の作品を立て続けに読んでるのだけど、
『I's』はなんつーかいわゆるラブコメ

絵がかわいいという才能が突出していると思うのだけど、
それ以外は普通だなぁ、というのが率直な感想。

この作品は王道のラブコメって感じで、憧れの美女とのすれ違いをひたすら描いて、
くっついた後は彼女が芸能界でのお仕事で、彼氏が浪人というすれ違いを描く。

まぁ、ラブコメは相思相愛なのに、
お互い自分の気持ちを告げられず、くっつきそうなのにくっつかない、っていう
ひたすらすれ違わせる物語なわけだけど、そのすれ違いを描くってのが
異様に発達したせいでまぁ大抵ありえないよねっていう展開になってしまう。

そこで告白しないとか意味わからん、手出さないの意味わからん、
相手のことを思って身を引くみたいなのもよくわからん、と
冷静に見ると全くもって理解しがたい話ばかりなのだけど、
ブコメってそういうもの、みたいになっとるよね。

日本のラブコメは大抵男性主人公がありえんくらい優柔不断で、
誰にでも優しくて余計なことに首突っ込む。
で、誤解されてトラブって、和解して、、、とかそんなことの繰り返しなので
正直ストーリーとしての面白みはあんまりない。

まぁ、それをどうこう言っても仕方ないのかもしれないが、
それでも桂正和の作品が頭一つ抜きん出るのは画力なんだな。

結局、かわいいは正義なのだ。
読者は桂正和の描くかわいい女の子が見たいんだよね。

もっと絵が下手くそな作家が書いてたら15巻も続かなかっただろうな、この作品。