鳥飼茜はすごく才能がある。
だからこれからきっと話題になって
もっと売れていくハズ、売れていって欲しい、と思ってるんだけど
この人はきっと漫画じゃなくても、例えば小説でも、
とても面白いものがかける気がする。
なぜなら、人が日々生きていく上で、
無意識に感じている心の機微を掬い取って示すことがとても上手だから。
それ、すごい才能だと思う。
『おんなのいえ』は一緒に住むことになった姉妹のお話。
ストーリーというよりも、ディテールの描写に感心することしきり。
- 作者: 鳥飼茜
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/12/06
- メディア: Kindle版
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おんなのいえ コミック 1-5巻セット (KCデラックス BE LOVE)
- 作者: 鳥飼茜
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/03/13
- メディア: コミック
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- 作者: 鳥飼茜
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物語の冒頭でフラれるシーンなんかも、
勝手に相手のためだと思い込みながら、無意識に自分を犠牲にする感覚の危うさとか
その裏にある、尽くしてる風な感覚の心地よさみたいなものを
うまく表現してる。
親切の押し売り、みたいなのって男女関係に限らず、
社会のあちこちに散在してる。
あなたのことを思って、良かれと思ってやったのに、みたいなやつ。
でも、ほんとそんなの頼んでねーよっていうありがた迷惑だったりすることはある。
まぁ、気遣ってもらえることへのありがたさみたいなもんはあるんだけど、
たまにタチの悪い人っている。
なんか、もう、あなたのことを思って〜とか言ってればなんでもありになるような輩。
口ではそう言ってるけど大して何も考えてない輩、とか。
結局自分が思い込んでる相手の虚像に対して、勝手に動き出すと良いことない。
あなたのことを思ってのあなたは、本当のあなたではなく、
自分の頭の中に勝手に築き上げた虚像としてのあなただったりする。
本当にあなたのことを思う人は、しっかりと現実のあなたと向き合って、
対話して、求めるところに答えるんだろうな。
あと、相手のためみたいな動機って、それはうわべの理由にすぎなくて、
結局のところ自分の承認欲求から出ていることが多い気がする。
承認欲求て誰もが心の中に抱えてる化け物。
これこじらすと本当に面倒くさい。
と、話がどんどん関係ない方へ横滑りしていくけれど、
鳥飼茜には才能があるってことだ。
今後の作品もすごく楽しみ。
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