現在連載している漫画の中で、とにかくこれは読んでおくでしょってのが
幸村誠の『ヴィンランド・サガ』な訳だ。
ヴァイキングが暴れまわっていた時代のお話。
ヴァイキングっていうイメージは流布してるけど、
実際その時代のこと知ってるかというと全然知らない。
そういう時代を舞台にする時点で興味をそそられる。
- 作者: 幸村誠
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まぁ、毎年新しい漫画は出ては消えていくわけで、
この漫画がすごいとかは新しい作品向けのものだから
そういう泡沫的な作品が選ばれては消えていく。
新作賞的な位置付けだから仕方ないのだけど、
旧作も含めた名作を語り継ぐこともまた重要だよな。
結局まだ読んでない作品は、その人にとって常に新作なのだから。
で、この連載が始まった時、それはそれは注目株だったわけだよ。
なんてったって『プラネテス』の幸村誠ですからね。
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しかしまさか17巻まで続くとは思わなかった。
そして、物語はやっと本題に入ってきた感じ。
父親を殺された少年の復讐劇から、ものすごく盛り上がらない奴隷編にいって、
今やっと物語が動き始めた。
でも序盤のアシェラッドやトルケルっていう強烈なキャラがいなくなってからは
盛り上がりに欠けるんだよな。
でも、地味でも良いんだ、名作だから。
改めて1巻から再読して分かったのは、本作において奴隷は重要なメタファー。
人は皆、何かの奴隷である。
復讐や恨みに囚われている人もいれば、
金に囚われている人も。
自分が今何に囚われているのかを自覚できているかは大切な事だよな。
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