文明が滅び、砂漠と化した関東。
過酷な環境下で必死に生き抜くしかない弱肉強食の世界。
砂ぼうずはその関東大砂漠で名の知れた便利屋で、
請け負った仕事はきっちりこなし、生き抜くためのずる賢さや
悪知恵なら右に出る者はいないキャラクター。
- 作者: うすね正俊
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当初はそのずる賢いキャラクターを描く、単発のエピソードが続くんだけど、
物語はやがて砂漠の遺跡から発掘される技術を巡った争いに巻き込まれていく。
この物語が面白いのは、砂ぼうずが弟子をとるところ。
純朴な弟子を通じて、関東大砂漠という世界の厳しさや、
そこで生き抜く知恵を描いていく。
で、それだけならよくできた構成に過ぎないんだけど、
この作品が凄いのは砂ぼうず&弟子という主人公グループから、
砂ぼうず自身がいなくなってしまう展開になること。
そう、主人公が消えてしもうた・・・それでも物語は続いていく。
一体、どんな風に砂ぼうずが再登場するのか、その展開には要注目。
ちなみに作者は連載中に大病で倒れ、4年半ほどのブランクがあったとのこと。
かなりの銃マニアでミリタリー好きには絶大な支持を受けているらしいのだけ、
残念ながら私はミリタリーマニアじゃないのでその辺はようわからん。
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