デンマークの作家の人気シリーズらしい。
推理小説系は全然読んでないので、全く経験不足なんだけど、
なんか評判良さそうだったから読んでみたって感じ。
主人公のカールはとある事件で同僚とともに襲撃されており、自分は無事だったものの
1人は死亡、1人は寝たきりの生活を余儀なくされている。
家族との関係もお世辞にも幸せと言えるような状態ではなく、
苦虫を噛み潰したような不機嫌さが滲み出ているようなキャラクター。
そんな主人公を半ば厄介払いするかのように設立された組織が特捜部Qで、
過去の未解決事件の調査ってのがミッションなのだけど、
まぁいくらでも閑職として余生を過ごせるポジションとも言える。
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その特捜部になぜかお手伝いとして現れたのがアラブ系のアサドというキャラで、
こいつがなんかすっとぼけているんだけど、事件の糸口を掴んでくる変なやつ。
過去を隠しながら、ひょうきんに振舞っている感じで、彼自身のバックグラウンドも気になる。
で、寝たきり警官も死にたがってるんだけど、
事件の情報渡すと決定的な推理をしてくれたりする。
そんななんか妙なキャラクター達で進行する物語。
物語は章ごとに複数の視点で語られ、
同じタイミングでそれぞれの思惑がどう交差しているのかが明かされていく。
最初はそれぞれの話は遠いのだけど、様々なエピソードが渦巻きのように収束していって
気がつくとクライマックスに向けて疾走しているって感じ。
その手法の巧みさは間違いないのだけど、基本的に暗くて重苦しいのよね。
序盤の地味にじわじわ核心に近づいていく過程が退屈に感じる人もいるかもしれない。
本作も美人政治家が行方不明になった事件の再調査なんだけど、
なんかちょいちょい作家のご都合主義を感じたりもする。。。
結局推理小説ってなんか神としての作家が物語を
コントロールしている感じが出てしまってそれが萎えるのよね。
まぁ、それでも最近はマンガにも飽きてきていて、
総じてマンガの平均値よりは、小説の方が物語の密度と
満足度が高い気がしている今日この頃。
ちなみに映画化されてるらしい。
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全然知らなかったなー。
まぁ、今のところ暇つぶしに読む物語としては満足。
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