Book Select 本を選び、本に選ばれる

読んだ本にまつわる話を書き綴っていくことにしました。マンガが大半を占めていますが小説も好き。マンガはコミックで読む派。本は買って読む派なので常にお金と収納が足りません。例年1000冊以上コミック読んでます。ちなみに当ブログのアフィリエイト収入は昔は1000円くらいいった時もあったけど、今では月200円くらいです(笑)みんなあんまりマンガは買わないんだなぁ。。収入があった場合はすべて本の購入に充てられます。

全然ご機嫌じゃない、終始不機嫌って感じの警察小説。 ユッシ・エーズラ・オールスン/特捜部Q 檻の中の女

デンマークの作家の人気シリーズらしい。

推理小説系は全然読んでないので、全く経験不足なんだけど、
なんか評判良さそうだったから読んでみたって感じ。

主人公のカールはとある事件で同僚とともに襲撃されており、自分は無事だったものの
1人は死亡、1人は寝たきりの生活を余儀なくされている。
家族との関係もお世辞にも幸せと言えるような状態ではなく、
苦虫を噛み潰したような不機嫌さが滲み出ているようなキャラクター。

そんな主人公を半ば厄介払いするかのように設立された組織が特捜部Qで、
過去の未解決事件の調査ってのがミッションなのだけど、
まぁいくらでも閑職として余生を過ごせるポジションとも言える。


特捜部Q―檻の中の女― (ハヤカワ・ミステリ文庫)

特捜部Q―檻の中の女― (ハヤカワ・ミステリ文庫)


その特捜部になぜかお手伝いとして現れたのがアラブ系のアサドというキャラで、
こいつがなんかすっとぼけているんだけど、事件の糸口を掴んでくる変なやつ。
過去を隠しながら、ひょうきんに振舞っている感じで、彼自身のバックグラウンドも気になる。

で、寝たきり警官も死にたがってるんだけど、
事件の情報渡すと決定的な推理をしてくれたりする。

そんななんか妙なキャラクター達で進行する物語。

物語は章ごとに複数の視点で語られ、
同じタイミングでそれぞれの思惑がどう交差しているのかが明かされていく。
最初はそれぞれの話は遠いのだけど、様々なエピソードが渦巻きのように収束していって
気がつくとクライマックスに向けて疾走しているって感じ。

その手法の巧みさは間違いないのだけど、基本的に暗くて重苦しいのよね。
序盤の地味にじわじわ核心に近づいていく過程が退屈に感じる人もいるかもしれない。

本作も美人政治家が行方不明になった事件の再調査なんだけど、
なんかちょいちょい作家のご都合主義を感じたりもする。。。
結局推理小説ってなんか神としての作家が物語を
コントロールしている感じが出てしまってそれが萎えるのよね。

まぁ、それでも最近はマンガにも飽きてきていて、
総じてマンガの平均値よりは、小説の方が物語の密度と
満足度が高い気がしている今日この頃。

ちなみに映画化されてるらしい。

特捜部Q Pからのメッセージ [DVD]

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全然知らなかったなー。
まぁ、今のところ暇つぶしに読む物語としては満足。

特捜部Q―檻の中の女― (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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