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読んだ本にまつわる話を書き綴っていくことにしました

人の心が読める不幸と、ポジティブな妄想の強さ。 森本梢子/高台家の人々

『ごくせん』描いてた森本梢子の新作。

なんか森本梢子って『ごくせん』のイメージが強すぎて
これまで知ってはいたけど、全然読んでなかった。

『ごくせん』もなんかドラマでやってるなー、くらいで
ちゃんと原作読んだことなかったのだが・・・

そんな自分を反省。

森本梢子、めっちゃおもろいわ。

物語は眉目秀麗な人ばかりの謎の名家、高台家の人たちを中心に展開されるのだけど、
この謎の名家の人たちは人の心が読めるという設定。
読みたくなくても、人が何を考えているのかがわかってしまう。
そのせいで人の汚い部分も見てしまって辛いことも・・・。

そういう人が心を許せる人ってどういう人なんだろ?って話なんだけど、
それが冴えないけれど天然で素直な子。
口下手でうまく話せないけど、想像力だけは豊かで、
色々と妄想しては前向きに進んで行く。

妄想とは違うけど、自分で自分を騙す感覚ってすごく重要だと思う。
自分をコントロールするとか、自制するとかって、
要するに自分で自分を騙す、ごまかす感覚が必要。

普通にしてたら面倒臭くてサボりたくなることも、
自分で自分に言い聞かせながら、それに無理やり自分を納得させて習慣化させたりとか
不安なことも、あることないこと言い聞かせて解消したり・・・。

というわけで、主人公の妄想癖とかもあながち遠い話じゃないわけで・・・。

で、そんな設定も面白いのだけど、ちゃんとお話が続いているのが凄いわけ。
群像劇みたいな感じで、その時その時で各キャラにスポットを当てつつ、
今のところいい感じで続いてる。

この感じが続くといいけど、そのうちネタ切れしないか読んでて心配になったりもするのだけど、
4巻までちゃんと面白かったから、この人凄いな、と思った次第。

というわけで、他の作品もちゃんと読んでみたい。

どこから行こうかな〜。