Book Select 本を選び、本に選ばれる

読んだ本にまつわる話を書き綴っていくことにしました。マンガが大半を占めていますが小説も好き。マンガはコミックで読む派。本は買って読む派なので常にお金と収納が足りません。例年1000冊以上コミック読んでます。ちなみに当ブログのアフィリエイト収入は昔は1000円くらいいった時もあったけど、今では月200円くらいです(笑)みんなあんまりマンガは買わないんだなぁ。。収入があった場合はすべて本の購入に充てられます。

子どもとは1日30分がっつり遊ぶ! Emi/子どもと一緒にこんなこと。

年末の大掃除で夫婦の蔵書を整理して、自炊しているのだけど、
妻の本を見ていると普段の自分の興味とは違う本も読んでみようかなという気分になってくる。

で、読んでみたのがこれ。

子どもと一緒にこんなこと。 ~あそびと暮らしと部屋づくりのアイデア~ (OURHOME)

子どもと一緒にこんなこと。 ~あそびと暮らしと部屋づくりのアイデア~ (OURHOME)

著者は整理収納アドバイザーでブロガー。
お子さんは双子らしい。

OURHOME official website by Emi

子供がいると、部屋はなかなか片付かないし、
モノは増える一方だし、整理収納的なものへの関心が高まる。
しかも何つーか丁寧な暮らしっぽいのにも憧れちゃうよね。

現実はドタバタで仕事で疲弊して殺伐としてたりすると、
余計そういう暮らしへの憧れが刺激される。
まぁでもあまりそういうのを真に受けるのもプレッシャーよね。

でも、どんな本でも学びや気づきはあるもので、
この人たちみたいな暮らしは無理だなー、と思いつつも
そうだよねー、と思うところしきり。

特になるほどーと思ったのは子供との時間の取り方に関して。

「おかあさん、あそぼ~!」と声をかけられても、ごはんをつくりながら、洗い物をしながら、の「ながらあそび」が続くと、子どもたちのイヤイヤがひどくなり、双子同士のケンカがはじまったり。
そんなとき、ふと目にしたテレビで、「1日ずっと、しっかり向き合って、遊ばなくては……と思わなくても、集中して1日30分、しっかり関われたら十分ですよ」と、ある教育関係の方が、おっしゃられていました。

Emiさん自身、これを聞いてなるほど、と思って実践してるらしい。
確かに1日30分だけがっつり子供と遊ぶって思えばできる気がする。
目標も明確だし、30分の時間をどこで捻出するかってだけの話。
特に男性にはこういう定量的で具体的な目標設定の方がわかりやすいかもな。

あと、旦那さんへのインタビューで、ひたすら子供を褒めるって言ってた。
いい所を探して褒める、これ大事だよな。
でも相当意識してやらないと叱るばかりになってしまいがちなので、
夫婦ともに気をつけないとな、と思った今日この頃です。

子どもと一緒にこんなこと。 ~あそびと暮らしと部屋づくりのアイデア~ (OURHOME)

子どもと一緒にこんなこと。 ~あそびと暮らしと部屋づくりのアイデア~ (OURHOME)

やっぱりこの人は昔から只者じゃない・・・ 山本英夫/おカマ白書

単なるおカマのラブコメディかと思いきや、一筋縄ではいかないのが山本英夫だ。

男性が女装をするというある種、倒錯的な設定で、
秘密を抱えながら生きていくギャグ漫画なのだが、
アイデンティティとか、トランスジェンダー的なテーマを抱えながら、
二重三重に倒錯していく。

おカマ白書 1巻

おカマ白書 1巻

最初はのりで女装してみたら、美女が出来上がっちゃったって所から始まり、
その女装姿にそっくりな女の子に主人公が惚れる。
その子と女装姿で友達になりながら、男としては一歩を踏み出せず、、、てな話なのだが、
女装している自分自身も周囲の人間も女装姿の虚像に惹かれていく。

いつしか理想の女性が自分の女装姿になっていって、
どちらが主なのかもわからなくなってくる。
男なのか女のか軸足がどちらなのかも曖昧になってしまい、
アイデンティティの危機でもあるのだけど、
ここからラストはもう一ひねりしてくるから、やっぱり山本英夫、すごいな、という感じ。

絵は少し古くさく感じるかもしれないけど、
この才能の切れ味の良さは色褪せないと思うので、未読の方は是非。

おカマ白書 1巻

おカマ白書 1巻

とにかく脈絡なく脱ぎまくるギャグエロ漫画。 みやすのんき/やるっきゃ騎士

読んだことなかったから、ただのギャグエロ漫画と知ってちょっと驚いた。。

まぁ、エロと言ってもたかが知れてるんだけど、
昔の漫画は脱ぎっぷりが良いというか、
とにかく脈絡なく脱いで、脱いで、脱ぎまくる感じ。

もうストーリーはどうでもいいし、
読者もきっと物語になんて期待していない。

妙に下手くそな絵なんだけど、それでもいいから早く脱げって感じなんだろうな。
でも、本当に絵が下手くそだから、それはそれでちょっと面白かった。
女の子の肩幅やばいことになってるし。。。

ちなみに一番気に入ったくだらないシーンはこれ。

二人の女に誘われる主人公、
誘惑されるたびにあっちにフラフラ、こっちにフラフラした末に、
さぁどっちか決めろ、と迫られて・・・

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まさかの歌舞伎かっ!

このノリは好きだな。

それと、電子化にクリーク・アンド・リバーが絡んでいるのね。
手広いね。しかしまぁ、なんでそこにやらせたのか謎。

リストランテ・パラディーゾシリーズだけど、老人萌えなだけ。 オノ・ナツメ/GENTE

オノ・ナツメは、独特の雰囲気のある絵を描く人。
腐女子ファン多そうだけど、おしゃれファンも多い?

で、これは老人萌え。
フロアが皆老眼鏡かけた初老のおじさん限定っていうレストランの話。

GENTE コミック 1-3巻セット (Fx COMICS)

GENTE コミック 1-3巻セット (Fx COMICS)

まぁ、いろいろな萌えがあるのはわかるけど、
そういう話は別にして、普通につまらん。

この人ので一番面白いのは『ふたがしら』だと思うな。
途中までしか読んでないけど。
でも最近完結したらしいから、『ふたがしら』を読めばいいと思う。

同じレストランシリーズでも、最初の作品の方が良かった感じがするけど、
そっちもほとんど覚えてないから、そのうち読み直してみるかな・・・。


GENTE コミック 1-3巻セット (Fx COMICS)

GENTE コミック 1-3巻セット (Fx COMICS)

どうしてこの人の描く漫画はこんなに雰囲気があるんだろう。 山本直樹/あさってDance

大学を卒業して結婚して一人前の社会人になれたら、
遺産が相続されるというサプライズと、
朝起きたら女がいたというサプライズで始まるこの物語。

女の素性はよくわからないし、遺産目当てで近づいてきているのかも、
なんて憶測もある中、冴えない主人公も次第に彼女に惹かれていく・・・。

てな感じのちょいエロのラブコメ

あさってDance 1

あさってDance 1

あさってDance 2

あさってDance 2

あさってDance 3

あさってDance 3

あさってDance 4

あさってDance 4

ただ、ストーリーはどうでもよくて、
なんとなく気だるくて、自由なんだけど閉塞感がある
あの大学時代の空気とか、
性がタブーな感じじゃない極めて素直なヒロインとかを
いつまでも眺めていたい、そんな漫画。

どうしてこの人の描く漫画はこんなに雰囲気があるんだろう。
不思議。そして魅力的だ。

あさってDance 1

あさってDance 1

あさってDance 2

あさってDance 2

あさってDance 3

あさってDance 3

あさってDance 4

あさってDance 4

才能あるBL作家のBL漫画。中村明日美子/Jの総て

中村明日美子はBL作品が多い作家さんだけど、
すごく才能のある人だと思う。

で、旧作がKindle Unlimitedに入っていたから読んでみた。

Jの総て(1)

Jの総て(1)

Jの総て(2)

Jの総て(2)

Jの総て(3)

Jの総て(3)

まぁ、マリリン・モンローみたいなオカマとのBL話なのだけど、
結局両方美形に描かれるから、その絡みにあんまり性別は関係ない気もする。
幻想の美形同士の乳繰り合いだから、まぁ、汚くないし。

女子がハマるのも綺麗所が絡んでるからなんだろうなぁ。

BL作品が圧倒的に多いけれども、
ウツボラ』の不穏な感じとか、『鉄道少女漫画』の巧みな構成とか、
本当に才能を感じる。

ウツボラ(1)

ウツボラ(1)

ウツボラ(2)

ウツボラ(2)

BLじゃないやつをもっと描いて欲しいし、
それでもっと売れて欲しい。
直接的なエロ描写禁止して描いてみたら、
なんかいいもん出てきそうな気がするなぁ。

Jの総て(1)

Jの総て(1)

Jの総て(2)

Jの総て(2)

Jの総て(3)

Jの総て(3)

自分だけの空想のヒーローに自分がなるっていう子供には夢のような設定。 桂正和/ウイングマン

桂正和の初期作品。
子供の頃のおぼろげな記憶なんだけど、
なんかのお店にコミックスが置いてあって、
子供心になんかすげーかっこいいなぁ、と思ってた記憶だけがある。

話とかは全然わからないというか、まだ読めないくらいの年頃で、
ただただウイングマンがカッコよく見えたんだよなー。

で、たまたまジャンプの新アプリ「Myジャンプ」(読みたい作品選んで毎週届く)で
ウイングマンも選んで読み始めたら、一気読みしたくなって買ってしもうた。

お話をちゃんと読んだのは初めて。
でも思い出憧れ補正があるから、古臭くてちょっと稚拙なお話でも、全然気にならない。
むしろ、憧れのヒーローに自分がなれるなんていう夢のような設定は、
子供のハートを鷲掴みにするよなー、なんて思ったり。

そして昔の漫画ってシンプルだよね。
ノートに書いたことが実現するドリムノートに空想のヒーローのことを書いたら、
自分がそのヒーローになっちゃった。で、悪と戦います。
特に難しい伏線等はございませんって感じ。
これに比べると、今の漫画ってとても複雑な気がしてくる。
大人が読む分にはその方がもちろん面白いんだけど、子供たちはどこまで着いてきてくれてるんだろう?

ちょいエロ、ちょいギャグ、ちょいラブコメのヒーローもの。
ここからしばし美少女漫画に特化してみたり、ヒーローものに回帰してみたりって思うと確かに
ウイングマンにはこの後の作品の片鱗が随所にあるよな。

というわけで、ちゃんと全部読んでみたくなりました。

大人買いしてしまうか。