『地球の悪魔』と『大洪水時代』の2作品を収録。
『地球の悪魔』は地下都市の建設を目指す男、それによって虐げられる村人たち、
地球を滅ぼそうとする謎の存在「デモノバース」などが織りなすSFもの。
- 作者: 手塚治虫
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人類にとって危険な発明の裏には、「デモノバース」の影が。
「デモノバース」に唆されて人類を破滅へと導く発明をしてしまう、という設定がユニーク。
おなじみヒゲおやじが真相を探る探偵役で出てきたり、
ゾルゲというスパイが地下都市建設に一枚噛んでいたり。
ゾルゲはもちろん実在したソ連のスパイ、リヒャルト・ゾルゲからとったのだろうけど、
ありとあらゆるものをネタにして作品に取り込んでいることがわかる。
当時であればゾルゲ=スパイというメッセージは明確だったんだろうけど、
時代とともにそういう時事的な関心のもとに成立している
記号的なメッセージは伝わりづらくなっていくんだろうなぁ。
ちなみにゾルゲといえば、学生時代、篠田正浩監督の引退作になるっていうんで
『スパイ・ゾルゲ』を劇場まで見に行ったなぁ。
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そしてビックリするぐらい駄作だった記憶が蘇った・・・。
他にも、英二や英三というキャラクターはライバル漫画家福井英一がネタ元ってのを
解説で自ら明かしていて、当時の漫画家が互いをネタにしていた様子がわかる。
マンガに限らず、色々な作品にはその時代だからこそ通じる表現があって、
そのネタとかネタ元をどれだけ語り継げるかってのはちょっと興味がある領域。
もう1作の『大洪水時代』はノアの方舟をモチーフにした物語。
こちらにはヒゲおやじが悪役でちょろりと出てくる。
昔はヒゲおやじのキャラも善悪定まっていなかったんだなー。
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