いくえみ綾の最近の作品。
バイオリン教室が舞台になった恋愛模様なんだけど、
この人は別に舞台設定とかどうでもいいのよね。
舞台設定が面白いから面白いんじゃなくて、
当たり前なんだけど、恋愛模様の心理描写がうまいから面白いのよね。
G線上のあなたと私 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)
- 作者: いくえみ綾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/07/25
- メディア: Kindle版
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G線上のあなたと私 2 (マーガレットコミックスDIGITAL)
- 作者: いくえみ綾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/11/25
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それも、あー、あるある、みたいな身近な体験として
あるようなことで、でも別に言語化できていない
モヤっとした記憶を刺激してくる。
例えばこういうくだり。
バイオリン教室に通う男子は、そこの先生が好きなのだが、
まぁ、色々あって相手にされていない。
でも、好きなんだな。
好きだからまっすぐに頑張る、普通の恋愛漫画ならそこで終わりなんだよな。
まっすぐに、ひたむきに頑張って、なんか気がつくと距離縮まってて、
いつの間にかくっついてる。
でもいくえみ綾はふとした瞬間にちょっと冷めた目を差し込んでくる。
その気がない方からして見れば、その好意は無駄なわけだ。
で、その男子だって興味ない奴に好意寄せられても、
その好意、無駄なのになぁって思ってるわけ。
でも、それお前もだよっていう身も蓋もない客観視。
俺の好意も無駄なのかも、と作中の純朴な男子を悩ませるこの展開こそ、
いくえみ綾の才能なんだと思うのです。
なので、この作品に関しては、この純朴男子が
しっかりと結ばれない展開に期待してしまう。
それはそれで現実の厳しさよね。
ま、それだと夢が無さすぎるのかね。
いずれにせよ、この後どうするんだろってのが気になる。
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