お寺の話なのだが、主人公は非常に俗っぽく煩悩にまみれている。
そこに主人公の妻候補としてお見合いに来る女性、節子。
節子もまた煩悩にまみれている。
主人公は妻帯するつもりはないと節子との見合い話を断るけれど、煩悩にまみれている。
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人は生きてる限り煩悩にまみれている。
本音と建て前を使い分けて生きているけれど、
どんなにきれいごとを言っていても、どこかに汚い部分がある。
人が抱えているそういうかっこ悪い欲望にとても興味があって、
そういう欲望に素直な人とか、それはそれとして肯定している人って面白い。
逆にそんなものありません的なすました顔をしている人を見ると、
汚い部分を引き出したくなる。
本当はどうなの、そうは言っても本当はこう思ってない?って風に。
小説にしても、マンガにしても、人のそういう
どうしようもない部分を表現している作品が好きだ。
そしてこれは寺&お坊さんという聖職者としての社会的な制約の中で、
もがいている人間という構図で描き出す。坊主もまた人なり。
制約が強く、わかりやすいほど、葛藤は鮮明になる。
後半は駆け足で、きれいに終わるけれど、
主人公と節子の悩みは所々リアルで面白かった。
清徹が節子に手を出さない理由を語るシーンが印象的。
性欲もある、欲自体は悪くないが、
手を出した途端独占したくなり、それが妨げとなるってやつ。
うまくいえないが、独占欲は下手すると人を狂わせる。
結構たちが悪いかもしれない。
まぁ、悟りを開く気はないけれど、
欲にまみれていることを自覚してからがスタートなんだと思う。
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