思わず呟いてしまうそんな馬鹿なというツッコミの数がこの漫画の勲章だ。 叶精作、小池一夫／実験人形ダミー・オスカー

ドズズズズーム！！
ダムダダム
ガオーーン！

今宵もダンスホールは謎の盛り上がりを見せるぜ。

ドズズズズーム！！
ダムダダム
ガオーーン！

実験人形ダミー・オスカーって
タイトル意味わかんねー。

実験人形ダミー・オスカー 1

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意味わかんねーけど、叶精作と小池一夫のコンビだもの、
もうなんでもありの目眩く世界がそこにある。

ドズズズズーム！！
ダムダダム
ガオーーン！

劇画だよ、劇画。
エロスとバイオレンスのむせ返るような匂い。

ボグッと殴られると、目玉飛び出ちゃうんだからね。

で、劇画の主人公は本来マッチョでモテモテなのだけど、
そういうステレオタイプから若干脱却してるのがこの作品。
主人公は二重人格で、素面の時はおとなしくてへなちょこなんだけど、
二重人格の裏の顔がダミー・オスカーというマッチョで万能な人形師。

人間そっくりな人形を作って色んなことをする。
死のピンチを切り抜けたり、悪い奴を殺したりする。
人形を使って。

こう書くと意味わかんないんだけど、
人間そっくりな人形を作れるっていう設定から
ここまでやり切るのは天才ですよ。

そして、人形師なんだけど、
時と場合によってはボクシングしたりもする。

デラべっぴン！！　デラべっぴン！！って言いながら。
（ちなみにデラックスなべっぴんの略だ！）

そしてこのデラべっぴン！！ボクシングの回のタイトルは
「聖者が街にやって来た」なんだよ。
何ぞそれ！？

もうわけわかんないけど、読めばいいよ。
昔の漫画は自由だよ。
小難しいこと抜きで、勢いだけで突き進む感じ、
もっと今時の人も見習った方がいいよね。

だから・・・・・・
ロンググッドバイ

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