主人公は地味な女子大生。
素材はいいけど地味、みたいなやつ。
で、陸上が好きで高校のスター選手のなかじま君のファン。
で、映画のエキストラをやってたら有名な映画監督であるなかじま監督に見初められる。
だから『なかじまなかじま』
- 作者: 西炯子
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2015/03/24
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で、期せずして突然、年下からも年上からもモテモテ。
それまで地味な人生だったのが一転モテモテになる。
そんなん現実ではまずないわけだが、
これはある種の妄想であり欲望なのだから読者もそれを楽しめばよろしい。
西炯子の漫画の中において、女は求められる方。
奔放な男キャラに振り回されて大変、みたいな話も、
結局そういう男に惚れられていて、結果振り回されているのだから、
結局は求められる女の構図。
まぁ、これって女性にとってのある種の夢なんだろう。
いつか王子様が、的な。
だから読んでいて西炯子はとても素直な人だと感じる。
欲望に素直で身も蓋もないことを平然と言ってのけるタイプ。
4コマ漫画の方がこの人の本性が色濃く出ている気がしていて、
一緒に読んだ『ひとりで生きるモン!』なんかは西炯子の偏屈な素直さが漂っている。
- 作者: 西炯子
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というわけで、旧作も読みたくなってきたなぁ。
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