アニメでは描かれていない一年戦争後から、Zガンダムまでの間を描く意欲作。
シャアはいかにしてクワトロ・バジーナになったのか、
シャアとハマーンの間に何があったのか。
正史では語られぬ歴史の隙間を埋めてくれる作品。
機動戦士ガンダムC.D.A.若き彗星の肖像 (1) (角川コミックス・エース)
- 作者: 北爪宏幸
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2002/11
- メディア: コミック
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そんなこと言われたらガンダムファンなら気になっちゃう訳で、読まずにはいられない。
語られていない歴史の合間を埋める物語としては、とてもよく出来ていて、
そうか、二人にはこんな事があったのかと・・・。
北爪宏幸自身は、これが真実だとは言ってなくて、
こんな事があったという解釈も成り立つのではないか、と考えながら描いたと語っていた。
そう、これは現時点でもっとも蓋然性が高い推測を交えた歴史物語なのだ。
そしてそれは否定される根拠もなく、有力な仮説として存在している。
そう、記録に残っていない、語られぬ歴史であるが故に、
この物語は常に第三者視点で語られる。
それは、これが歴史書だから。
だからこそ、シャアやハマーンに感情移入できるかというとそうはなっていない。
漫画として面白いかはちと別問題なのである。
でもね、歴史書っていうコンセプトでいけば、この引いた視点で物語ることは妥当だと思うのよね。
でもそれだとつまんないから、改めて歴史書ではなく、歴史小説のような物語としてこの話は見たい。
北爪宏幸は物語の構成は良いから、原作で作画というか漫画としての表現は誰か別の人つけたほうが
盛り上がるような気がする。
機動戦士ガンダムC.D.A.若き彗星の肖像 (1) (角川コミックス・エース)
- 作者: 北爪宏幸
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2002/11
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