2015年に完結した大型作品と言えばこれだろう。
他に何かあるかなと思って考えてみると、『NARUTO』とかもそうだね。
まぁ、18年書き続けたってことの方がすごい。
どうせ途中で放り投げて未完で放置されるのでは、と思った人もいるはず。
昔読んだことある、てかあれまだ終わってなかったんだ、と思う人も多いはず。
そうやって18年の歳月の中で、読者を時の流れに振り落としてきた作品が、
ついに完結した。
イエスタデイをうたって 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 冬目景
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/07/18
- メディア: Kindle版
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イエスタデイをうたって (Vol.1) (ヤングジャンプ・コミックスBJ)
- 作者: 冬目景
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1999/03
- メディア: コミック
- 購入: 7人 クリック: 119回
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イエスタデイをうたって コミック 全11巻完結セット (ヤングジャンプコミックス)
- 作者: 冬目景
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/09/18
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最終巻についていたインタビューによると、エロはやらないと決めていたらしく、
確かにそういうシーンは全くない。
そもそも主人公のリクオが思いを寄せる生真面目な女教師が、そういうことを一切やらせてくれない。
死んでしまった幼馴染の思い出に囚われていて全く前に進めない、なんというもどかしさ。
一方でちょっと風変わりでミステリアスな女の子、ハルに惚れられている主人公。
でもそっちには興味なくて、、、てな話が3人の周囲の人たちの恋模様も描きながら、
ゆっくりと進んで行く。
まぁ、あり得んくらいの草食男子ぶりに見ていてモヤモヤする漫画なんだけど、
この作品に出てくるなんか人生が停滞している感じの人たちは妙にリアル。
停滞してるって書くとネガティブすぎるので、充実した停滞とでも言っておくか。
やるべきことはやっていて、それなりに充実しているんだけど、
生活が固定化していて、自分の恋愛とかに一切動きがない感じ。
日々がルーティンになっていて、変化がないし、そんなに変化も望んでない。
たとえ好きでも、動かない。
動かなくても死なないし、面倒臭くないし・・・
別にその人がいないと生きていけないわけでもない。
こんな人増えてるんだろうなぁ、そりゃ婚期も逃すわ、なんて思ったり。
典型的なのが居沢、杏子ペア。
でもこのシーンはとてもよかったな。
気を利かせて買い物に行くだけじゃなくて、
お店を準備中に変えてあげるところの機転が素晴らしい。
で、ストーリーとは直接関係ないところでもちらほら共感するところはあり・・・。
嘘つきは何も手に入らない、ってのがなんか普段考えてた
「八方美人は誰からも好かれるけど、誰からも愛されない。」ってのに
通じるものがあるような気がして共感。
そういう器用貧乏みたいな人、すげー多いよなぁ。
興味ない人に嫌われたって別に関係ないのに・・・。
あと嘘のコツは本当のことを混ぜることってのもなるほどって思ってしまった。
それと、モヤモヤ主人公たちのこのシーン。
堅物のシナコ先生のウチくる?発言は、
この作品でLINEスタンプ作るなら絶対入ってくる名シーンな。
まぁ、いずれにせよ超長期連載が終わってこれから冬目景はどうするんだろ。
さすがにこのペースだとフォローしてくの辛いんだよな・・・。
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