人のようでいて、人ではない、不死身の存在、それが亜人。
亜人かどうかは、本人自身でさえ、死んでみるまでわからない。
人間のつもりで生活していた者が、死んだはずなのに蘇って、初めて亜人だったことが発覚する。
あまりにも人間離れした能力を持つ亜人たちは
発覚したと同時に国の捕獲対象になるので、
捕まっていない亜人たちもひっそりと生きているような世界観。
- 作者: 桜井画門,三浦追儺
- 出版社/メーカー: 講談社
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そう、なんとなく『東京喰種』と似た世界観なんだよね。
現代を舞台に、人間に紛れて暮らす亜種。
警察あるいは国と、亜種の戦い。
どちらの物語も人間ではないものに対して人間が向ける冷酷なまでの悪意に
人の醜さが凝縮されている。
そんな中でも『亜人』は主人公のやや浮世離れしたキャラクターがユニーク。
悪意のない合理性の塊みたいな主人公は行動にあまり迷いがなく、
時に冷酷な判断を下しながら生き延びていく。
作中でも言及されているが、他人からすると冷たく見えるその対応も、
彼にとっては合理的な判断をしているだけで、冷たくしようという意識はない。
これもある種のサイコパス気質なんだろうなぁ。
ちなみに経営者にもサイコパス気質の人は多いらしく、
課題に対して感情を交えず合理性だけで判断できるというのは1つの強みではある。
ただ、一般的に感情に支配される人が多すぎる気もするよね。
まぁ、そんな思いやるだけの薄っぺらい生温かさに対して、
ズバッと切り込んでいるのがこのシーン。
とにかく行動ありき、なんだよね。
ごちゃごちゃいう前にやれ、と。
行動して実現しろ、話はそれからだと思うわけ。
行動しないでごちゃごちゃ言うだけの人が多すぎる世の中なので、
この1シーンのためだけでも、
この作品がもっと読まれたら良いな、と思ったのでした。
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