買ってずっと積ん読になっていたのだけど、
先日お亡くなりになったそうで、ご冥福をお祈りします。
金を稼いでいい女を抱くという、己の欲望を素直に表出している姿は、
なんとも清々しい。
今ドームの訪問販売から一代で財をなし、
金の力で良い女を抱きまくるという三流小説じみた物語を
実際に生きた人間のドキュメント。
事実は小説より奇なり、を体現するような本だった。

紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男 (講談社+α文庫)
- 作者: 野崎幸助
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/12/21
- メディア: 文庫
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ただ、札束の力だけでなく、創意工夫があるのが面白い。
例えば名刺は特殊な名刺で中に1万円を入れておくんだそうな。
飛行機乗ったら好みのCAに挨拶がわりに名刺を渡す。
そうすると、あとでお金が入っていることに気づき、
困ります、いただけません、と連絡がもらえる、という仕組み。
そこから口説くというなんとも考え抜かれた戦略。
1回30万円程度のお小遣いで抱いていたらしいのだけど、
これくらい数こなしてると、変な執着もなくしつこくなくてアッサリしてるのかもね。
個人的に気に入ったのは、ナンパするときの声の掛け方。
「ハッピー・オーラ、ハッピー・エレガント、ハッピー・ナイスボディ。あなたとデートしたい、エッチしたい」って
声かけるらしいのよ。
もうなんだか意味わからないけど陽気なおっさんだし、
自分の要求をストレートに伝えるというのは
とても大切なことなのかもしれない。

紀州のドン・ファン 野望篇 私が「生涯現役」でいられる理由 (講談社+α文庫)
- 作者: 野崎幸助
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/04/20
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↑結婚してからの続編もあるらしいので気が向いたらそっちも読んでみようかな。

紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男 (講談社+α文庫)
- 作者: 野崎幸助
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/12/21
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