第一部で出てきたアンチヨークス=海の一統のご先祖様のお話。
救世群に続き、アンチヨークスの先祖の物語はこれまた第一部の伏線に
そっと触れながら進んでいく。
- 作者: 小川一水
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/02/27
- メディア: Kindle版
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関係は明示されないけれど、第1部で地下で発見したドロテアと同一名称の遺跡が出てきたり。
ご先祖様が住んでた街がセナーセーであることもわかった。
だからメニー・メニー・シープに移住した時に故郷の街の名前をつけたのかな??と憶測が広がる。
そして本作の主人公、アダムス・アウレーリアは中性的で魅力的なキャラクター。
強くて偉くて美しいけど、重責を担う中での葛藤も抱えてて、ちょっと脆そうな部分も魅力的。
色んな魅力的なキャラクターが出てくるけど、
アダムスはとりわけ絵になる主人公って感じのキャラ。
窮地を乗り越えていく様は少年マンガっぽくもあり、
アダムス自身の成長も描くビルグンドゥスロマンでもある。
シリーズを通じてやりたいこと全部やるってのはこういうことか。
物語の型というかジャンルもその時々で使い分けながら進んでいく。
いやー、見事だよね、面白い。
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