第四部はLoversたちの物語。
ラゴスはいかにしてラゴスになったかというこれまた
Loversの原形が成立する所の物語なんだけど、
最後までラゴスは脇役、のように見えて最後はやっぱりラゴスの物語なんだよね。

- 作者: 小川一水
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/02/27
- メディア: Kindle版
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性欲処理用に作られた人造人間、アンドロイドがLoversたちなんだけど、
まぁそういうテーマだからここぞとばかり官能小説的な型を楽しんでいる。
アンドロイドの自我、アイデンティティといった
ブレードランナー的なテーマを官能小説の皮で包んだような仕上がり。
こうやって色々な時代の物語を巡りながら、
やがてメニー・メニー・シープにたどり着き、第一部の時系列に戻ってくるんだろうか。
各種族の救世群、アンチヨークス、Loversと各勢力の物語を読んだ今、
すでにまた第一部が読みたくなってきている。
巧みな大作だな。

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