Book Select 本を選び、本に選ばれる

読んだ本にまつわる話を書き綴っていくことにしました。マンガが大半を占めていますが小説も好き。マンガはコミックで読む派。本は買って読む派なので常にお金と収納が足りません。例年1000冊以上コミック読んでます。ちなみに当ブログのアフィリエイト収入は昔は1000円くらいいった時もあったけど、今では月200円くらいです(笑)みんなあんまりマンガは買わないんだなぁ。。収入があった場合はすべて本の購入に充てられます。

マンガ

おしゃれマンガ、いわゆるシャレマン。 高浜寛/SADGiRL

おしゃれマンガ、いわゆるシャレマン。海外で評価されたとか、なんかそういう評判が付いて回る人。SADGiRL (torch comics)作者: 高浜寛出版社/メーカー: リイド社発売日: 2016/01/29メディア: コミックこの商品を含むブログ (5件) を見る表題作はなんか不幸…

美形でモテて、セックス上手くて賢い主人公ってのは男のコンプレックスの裏返し。 倉科遼・檜垣憲朗/美悪の華

超絶美形で女をたらし込みながら悪徳の限りをつくすピカレスク・ロマン。 ピカレスクものって人の欲望がストレートに出ていて面白い所もあるけれど、 まぁ、低俗でくだらないものも多い。美悪の華 1作者: 倉科遼,檜垣憲朗出版社/メーカー: グループ・ゼロ発…

佐渡島さん率いるコルクの主力作品、これって本当に面白いの? 曽田正人/テンプリズム

『め組の大吾』の作者が描くファンタジー。 佐渡島氏率いるコルクが担当していることでも話題の作品。話題の作り方も、盛り上がってる感を演出するテクニックも巧みで、 やがて作品が気になり、読みたくなってしまう。そういうのは本当にうまい。 佐渡島さん…

絵が好きだから、読む。面白くなくても、良い。冬目景/LUNO

冬目景の絵は雰囲気があって好きだ。まぁ、絵が好きだから読む。 そういうのがあっても良いじゃないか。LUNO (デジタル版ガンガンコミックスデラックス)作者: 冬目景出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2014/04/04メディア: Kindle版この商品を…

尾田栄一郎が絶賛だってよ。音楽漫画色々。新川直司/四月は君の嘘

尾田栄一郎が絶賛、ってのがテレビで紹介されて話題になってた。全11巻と比較的コンパクトにまとまっている青春恋愛音楽マンガ。 ストーリーは少々陳腐だけど。 ていうか、タイトル、日本語としておかしいよね、と思わなくもない。[まとめ買い] 四月は君の嘘…

大味なところも歌舞伎っぽいといえば、歌舞伎っぽい、のか。 嶋木あこ/ぴんとこな

舞台は歌舞伎。主人公は歌舞伎の名家の御曹司。 才能はあるけど特に真剣に向き合うでもなく生きてきた。そのライバルは歌舞伎に憧れ、努力でのしあがってきたけれど、所詮は一般人。 血筋には敵わないのだけど、それすらも乗り越えようとする。天才と秀才の…

なんつーか、歴史漫画として後世に残すべき傑作。みなもと太郎/風雲児たち

幕末から明治にかけての歴史を描く大河ギャグ漫画。 そう、ギャグ漫画として歴史を描くのだ!漫画日本の歴史の幕末部分をひたすらギャグ漫画のノリで描いている感じ。 そして、これがめっぽう面白い。当初はサクッと10巻くらいで描き切るつもりだったような…

今度の主人公はイケメン、ガチオタのフィギュア選手。小川彌生/銀盤騎士

フィギュアスケートの漫画といえばこの人、みたいな感じになってきている 小川彌生の最新フィギュア漫画。[まとめ買い] 銀盤騎士(Kissコミックス)作者: 小川彌生メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る銀盤騎士(1) (Kissコミックス)作者…

才能と努力、2つの対比こそがこの作品の醍醐味。 一色まこと/ピアノの森

数ある音楽漫画の中でも、指折りの名作。母は売春婦、ならず者たちが集まる地域で育ったっていう、 連載当初の設定がトンガリ過ぎていたことで、 一般受けしづらくなってしまったきらいもあるけれど、 これは間違い無く名作。才能に恵まれていること以外は不…

娯楽作品てこうあるべきだよね、というある種のお手本。 むとうひろし/今日からヒットマン

Kindleで安くなっているのを見るとつい買ってしまう癖から抜けられない。 安くなっていたから、なんとなく買ってみる、 ということを繰り返しているとどんどん読む時間が削られていってしまうのだが、 こればっかりは如何ともしがたい。本は出会いのもの、き…

仮面ライダーは、本来苦悩を抱えるヒーロー。村枝賢一/仮面ライダーSPIRITS

未だにシリーズが続いている昭和の化け物キャラクターの一人、仮面ライダー。 男の子が必ず通過すると言っても過言ではないこのキャラクターを使った オリジナルストーリー漫画が、これ。[まとめ買い] 仮面ライダーSPIRITS(月刊少年マガジンコミック…

名作として名高いけれど読んだことなかったんよ。意外と漢臭い。 新谷かおる/エリア88

名前は知ってるんだけど、読んだことない漫画。 そういうのいっぱいあって、 思いついた時に大人買いして一気読みするってのが 人生の楽しみの1つだったりする。そんな訳で、今回一気読みしたのはエリア88。エリア88 全23巻完結 (少年ビッグコミックス)[マ…

漫画日本の歴史みたいな感じがするけど、表現が実験的で面白い。 手塚治虫/弁慶

久しぶりに全集に戻ってみた。タイトルの通り、弁慶の話。 弁慶主人公なんだけど、義経との出会いがあって、 源平の戦いがあって、奥州に逃げて、みたいな 弁慶のハイライトを漫画にしたような作品。もちろん、勧進帳のシーンもあります。弁慶作者: 手塚治虫…

菌が見える設定は、ほとんどどうでも良い農大漫画。うんちく面白い! 石川雅之/もやしもん

もやしもん。 主人公は農大生で、菌が見えるという設定。 菌の可愛らしさと、好奇心を刺激するうんちくが良いバランスで 一昔前にちょっと話題になった漫画。なぜかボンテージっぽいファッションの女子が登場したり、 よくわからんこだわりが多そうな印象。…

ぜーんぜん共感はしないんだけど、結果的に何度も読み返している。 志村貴子/敷居の住人

これ、読んだの4回目くらいかもしれない。 普段そんなに何度も何度も読み返す方ではないのだけど。じゃあこの作品がそんなにお気に入りなのかって?それが違うんだな。なんだか、印象に残らんのよ。敷居の住人 全7巻完結(アスペクトコミックス) [マーケット…

ギャグ漫画からたまに狂気を感じる瞬間、それがたまらんという話。 岡田あーみん/こいつら100%伝説

岡田あーみんは少女漫画家にしてギャグ漫画家。 1997年に活動を休止して以後、描いていない。 人気もある中であまりにも突然だったため、謎も多く伝説の漫画家化している。[まとめ買い] こいつら100%伝説(りぼんマスコットコミックスDIGITAL)作者: 岡田あ…

いつか子供にも読んで欲しいなぁ、と思うテーマの少女漫画。 柚木麻子・香魚子/魔法使いの心友

若干2巻で終了という短い作品なのだが、 これが結構いい話。でも人気なかったのかな。 1巻読んだ時はいい話だなぁ、って思ったのだけど、 子供には難しかったということなんだろうか。でも、この本のテーマはとても素晴らしくて、 他人と比べないこと、自…

つまんなかったけど、応援してる。 黒田硫黄/アップルシードα

黒田硫黄が好きだ。 なにしてんのかなーって思ってたら、 アップルシード書いてたらしい。アップルシードってあのアップルシードだよね?って 我が目を疑ったけど、正真正銘、士郎正宗のアップルシードだ。アップルシードα(1) (モーニング KC)作者: 黒田硫黄…

震災、原発、放射能、現実がこの物語に侵食してくる感覚が味わえる作品。 井上智徳/COPPELION

西暦2036年、東京は20年前の原発事故によって死の街になっていた。 そこに送り込まれたのが放射能に耐性を持つ人造人間COPPELION(コッペリオン)、という設定。 で、COPPELIONは皆高校生なんだな。[まとめ買い] COPPELION(ヤングマガジンコミック…

暑苦しいくらい真っ直ぐに夢や理想を口にする主人公なので、若干読んでてめんどくさいけどそういう芸風だと思えば楽しめる。 佐藤秀峰/ブラックジャックによろしく

『ブラックジャックによろしく』、 『新ブラックジャックによろしく』、両方ともKindleで安かったら買ってみた。 まぁまたそのうち安くなるだろうから 安い時に買っといたらいいんじゃないだろうか。で、内容は言わずと知れた医療ものである。[まとめ買い] …

女性にまつわる色んなステレオタイプが詰まった傑作。 こやまゆかり/バラ色の聖戦

結構昔に、吹石一恵主演でドラマ化された作品。 未だに連載中で、嫁さんが読み出したのをきっかけに自分も読んでみた。専業主婦で二児の母が雑誌の企画に応募してみたところからモデルデビュー。 生きがいを見出しつつも、色々ありましてっていうお話。これ…

ちょっとずれてる普通の人たちが織りなす日常。 いましろたかし/ラララ劇場

いましろたかしが好きだ。全編に漂う脱力感。 なんだかのんびりと時間が流れていて、 人生それなりに上手くいってるような、 でもちょっとずれてるような、 可もなく不可もなくな人達。で、これなんの話だっけって言うようなまったりした展開。 物語のようで…

興味ない人に好かれてもありがた迷惑なんだよってことを示唆してしまう恋愛漫画。 いくえみ綾/G線上のあなたと私

いくえみ綾の最近の作品。 バイオリン教室が舞台になった恋愛模様なんだけど、 この人は別に舞台設定とかどうでもいいのよね。舞台設定が面白いから面白いんじゃなくて、 当たり前なんだけど、恋愛模様の心理描写がうまいから面白いのよね。G線上のあなたと…

人は一番大切にされていた時の記憶を覚えていない。 武田一義/おやこっこ

親子ってのはなんとも不思議な関係だ。 子が出来て初めてわかる親の恩というけれど、 本当に子供を育てるというのは七面倒くさいことばかり。同時に自分もこう育てられたのかと思うとなんだか複雑な気持ちになる。おやこっこ 上巻 (イブニングKC)作者: 武田…

普通に面白いマンガを量産できる才能。 細野不二彦/ダブル・フェイス

ギャラリー・フェイクの細野不二彦が描く奇術*金融*政治マンガって感じ。 とにかく、細野不二彦には安定感がある。小学館の大御所の1人だけど、高橋留美子よりも、安定している雰囲気。 とりあえず面白い。めちゃくちゃ面白い!とかではなく、とりあえず可…

少女漫画の型を作ったと理解しておけば良いかな。 大島弓子/大島弓子選集 1 誕生

少女マンガの源流、大島弓子。 かつて彼女の選集が刊行されており、とりあえず買った。少女マンガはさっぱりだけど、いつか読むかもと思ったので。大島弓子を絶賛する人は周囲に多いのだけど、 自分自身は、ほとんど大島弓子未体験なのだ。で、選集を読んで…

本も出版業界もトマソンみたいなもんだよ、なんて思ったり。 とりみき/トマソンの罠

とりみき、最近あまり名前を見ないけれど、 サブカル臭のする多才な漫画家のイメージ。まぁ、勝手なイメージなのだけど、 アマゾンで出てくる書影を眺めていると、 いろんな作風がありそう。。トマソンの罠 (LEGEND ARCHIVES―COMICS)作者: とりみき出版社/メ…

あれ、もしかしてこれ物語やっと始まった感じ? 幸村誠/ヴィンランド・サガ

現在連載している漫画の中で、とにかくこれは読んでおくでしょってのが 幸村誠の『ヴィンランド・サガ』な訳だ。 ヴァイキングが暴れまわっていた時代のお話。 ヴァイキングっていうイメージは流布してるけど、 実際その時代のこと知ってるかというと全然知…

あー、そういえばここ来たことあるなっていう女とレストラン的な話。 吉田秋生/海街diary

いまいち店の名前とか覚えるのは得意な方ではなく、 スケジュール調整や予約とかとにかく面倒くさくて苦手な ものぐさ太郎なので、あまりこういうのには縁がないんだけど、 だからこそ、ふらっと連れて行かれた店で、あぁ、ここ知ってるわってなることがたま…

JAZZのことを知らなくても楽しめるし、読んでもJAZZの事はわからない『ヒカルの碁』系マンガ。 石塚真一/BLUE GIANT

今日び、JAZZなんてもんを題材にして売れるんかいなって感じだけど、 地味に売れてる良作。個人的にはこの作品は『ヒカルの碁』だと思っている。 碁のことを知らなくても楽しくて、読み終わっても全く碁のことがわからない傑作漫画。 『Blue Giant』もそんな…