2015-01-01から1年間の記事一覧
鴨居玲が好きだ。 初めて見たとき、その日本人離れした絵に衝撃を受けた。 これ、日本人の絵なの??なにこの人、むちゃくちゃ凄いじゃねーか。 しばらく夢中になった。 でも別に手に入りやすい画集があるわけでもなく、なかなか本物を見る機会も少ない。鴨…
旦那に暴行され、浮気される日々が続く女が、 自分に惚れてるレズに夫を殺させて、 二人で逃亡する話。要するに、これは逃避行の話。なんつーか、絵が重くて、ページ数も多いので、疲れる。 あと、この女、アンジェラ・アキにしか見えない。羣青 上 (IKKI CO…
佐藤大輔の同名小説のコミカライズ。 1巻出たのが2005年らしく、もう10年も経っていたのかと驚く。 当時月刊誌への連載だったためコミックは半年に1冊程度のペースで、 非常に焦れったい思いをしたのが思い出。皇国の守護者 (1) (ヤングジャンプ・コミック…
ドラゴンボールや、ワンピース、あしたのジョーに巨人の星、 世代を超えて語り継がれたりする名作がある一方で、 歴史の流れの中で消えていく作品は数え切れないほどある。どちらかといえばそんな泡沫作品の部類に入るだろう作品がこれ。超無気力戦隊ジャパ…
いくえみ綾の代表作。珍しく長編。長編といっても、短編が連なり、長編になっている構造。 物語の中心には4人の男女がいて、このグループの中の男子が事故で死んじゃう。 その事故の記憶とか、心に傷を負った人たち、その周囲にいた人たちが、織りなす群像劇…
「刃牙を読んでないなんてありえない」と知り合いの編集者に絶句されたので、 そこまで言うなら読んでみましょうと大人買いしてみた。でもさ、基本的に格闘技とかそんなに興味ないし、 男なら誰でも世界最強の男になりたいと思うもんだ、みたいな価値観は、 …
決してバカ売れするタイプではない通好みの漫画家、それが冬目景。 絵のタッチもオリジナリティがあって、女の子がなんとなく可愛いのもポイント。はまる人は、その絵のタッチにはまってしまうんじゃないかな。マホロミ(1) (ビッグコミックススペシャル)…
中村明日美子の活躍するフィールドがBL中心であるがゆえに、 一般的に受け入れられていないかもしれないけれど、 この人は天才だと思う。そして、とても変態だ。だから、面と向かって人にオススメしにくいんだよね。 あんまりそういうの抵抗なく鑑賞できる人…
言わずと知れた、『寄生獣』の人。 で、この作品はあんまり有名じゃないけど、『寄生獣』の次の作品。でもなんとなーく、変な力を手に入れちゃった人、あるいは持ってる人、っていう点で テーマとしては繋がっている気もする。 それと、無意識に過去の価値観…
武器商人の女と様々なバックグラウンドを持つ精鋭の私兵たち。武器を欲しがる取引先がいるってことは、その一方で そこに武器を渡して欲しくない勢力がいるはず。 競合他社もある。だから取引は何かと波乱含みで、 行く先々で命を狙われる羽目になる。そんな…
いま、話題の書。 ピースの又吉が面白いって言ったとかで、 ネットのニュースになってみたり。中村文則は若手の実力派で、色々書いてる。 気にはなってたけど、これが読むの初めてです。教団X作者: 中村文則出版社/メーカー: 集英社発売日: 2014/12/15メディ…
日本の昭和文藝、 一見固そうに見えて、実はとんでもない変人ばかりだった その時代と作品の魅力を伝えてくれる作品、作家紹介的なマンガ。「昭和の文藝作品を読んでみたいけど、何読めばいいかわからない人へ。」って 書いてみたものの、そういう人は読まな…
『AKIRA』の作画監督が描く伝説の漫画。 これまでコミックが1巻だけ発売されたものの、続刊が出ず、 ほとんどが幻のお話になっていたものを、 すべて収録し全2巻で刊行したものらしい。キングアビス アダマ篇 上作者: なかむらたかし出版社/メーカー: パイイ…
『きみはペット』の小川彌生が描くフィギア・スケート漫画。 通称、キスネバ。 中でもこれは男女ペアのアイスダンスにフォーカスした作品。キス&ネバークライ(1) (KC KISS)作者: 小川彌生出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/08/11メディア: コミック クリ…
オバサー(Over30)独身女性のファンタジー。 これはきっとある種のギャグマンガなんだと思う。Over30の処女、未婚の女性が一回り年下の職場のバイト君(大学院生)と付き合っちゃったり 同じビルで働いてる飲食店オーナーみたいなイケメン社長に惚れられちゃ…
平安時代後期の『とりかへばや物語』をベースにした物語。 源氏物語などに比べると原作を読む機会は少ないかもしれないが、 こういった古典的な物語はかなり面白い、と言うことを再確認。とりかえ・ばや 1 (フラワーコミックスアルファ)作者: さいとうちほ出…
『ぼのぼの』の人なんだけど、最近の作品は重い。 この作品も生と死、神ってなに?みたいな宗教臭い話。I【アイ】 第1集 (IKKI COMIX)作者: いがらしみきお出版社/メーカー: 小学館発売日: 2011/07/29メディア: コミック購入: 5人 クリック: 134回この商品を…
荒川弘のマンガ化で俄然盛り上がっている『アルスラーン戦記』、 何が驚いたって、まだ原作は完結していないってこと! どんだけ遅筆なんだ。でも原作もいよいよクライマックスに来ているようなので、 マンガ化、アニメ化と合わせて数年のうちに完結するんじ…
えすとえむは元々BL系の作家なんだけど最近は一般ものも書いてる。 『このたびは』は結婚がテーマの短編集。このたびは (Feelコミックス)作者: えすとえむ出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2014/09/08メディア: コミックこの商品を含むブログ (3件) を見るそ…
結構男性にも人気がある往年の少女漫画、ということで読んでみた。ストーリーは名門男子校での寮生活。 一癖も二癖もある住人(先輩とか)との生活を通じて、 主人公が成長する姿を描く。ここはグリーン・ウッド (第1巻) (白泉社文庫)作者: 那州雪絵出版社/…
割と人気で話題になった気がするんだけど、 セット価格が崩壊しているので、かなりお買い得かもしれない。内気な少年とだらだらマイペースな高校生男子の交流を描く作品なのだけど、 素直に子供が可愛いって感じの人には向いてるかも。flat (1) (BLADE COMIC…
浦沢直樹で一番の傑作は何かと聞かれたらそりゃあもう『MASTERキートン』で決まり。 その後の引きは強いけど、自分で広げた風呂敷全くたためない作品群を見る限り、 『MASTERキートン』を越える作品は出てきそうにない。MASTERキートン Reマスター (ビッグ …
最近、長尾謙一郎の作品がとっても狂っている。元々は普通のギャグ漫画を描いている人だったはずだ。 でも、今は違う。 相当狂ってる。PUNK 1 (ジェッツコミックス)作者: 長尾謙一郎出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2010/11/29メディア: コミック購入: 2人 …
自分たちのこだわりをつめたオリジナル結婚式を プロデュースする小さな会社が舞台。ドラマの原作にもなったそうだが、ドラマは見たこと無い。SWEETデリバリー 1 (集英社文庫―コミック版)作者: 鴨居まさね出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/06/15メディア…
沙村広明が描く青春モラトリアム漫画。 美大生達のもやもやした青春の具を全部詰め込んで闇鍋にしたような漫画。沙村広明自身、美大生だったから、まぁこんなような 青春時代を送っていたのかも?おひっこし作者: 沙村広明出版社/メーカー: 講談社発売日: 20…
いくえみ綾は自分がその当時好きだった男に似せて描くそうで、 この時期は奥田民生なんだな、ということが良くわかる。マンガ読む人の間ではとても世評が高いけど、 イマイチ触手が伸びずに来たのが「いくえみ 綾」だった。I LOVE HER 1~最新巻(マーガレット…
ドラマ『半沢直樹』の大ヒットで一躍超有名作家になった池井戸潤。 でも彼はなるべくしてなったと言うか、昔からいろんな業界をテーマにした 面白い小説をたくさん書いている。『鉄の骨』は建設業界を舞台に談合問題を取り上げた小説。鉄の骨作者: 池井戸潤…
『嘘喰い』と平行して連載されていたもうひとつの嘘つきマンガがついに完結。 途中、映画になったりして話題にもなったけど、 要するにロジックと心理戦で人を騙すギャンブルマンガ。窮地に陥るものの大逆転、一体なぜ!?の種明かしがされるから、 そこが一…
リクルートに請われて書いたものらしいけど、 リクルートの担当はもっと前衛的な物を書いてほしいとか、 言いたいこと言ってたらしく、辟易したみたいな話があとがきに書いてあった。サラリーマンを主人公にした、ナンセンスで皮肉な短編が5本。主人公は更利…
相撲を題材にした奇妙なマンガ。 勢いだけはフルバーストの名に恥じない展開。五大湖フルバースト 大相撲SF超伝奇 上 (シリウスKC)作者: 西野マルタ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/02/09メディア: コミック購入: 8人 クリック: 78回この商品を含むブロ…