2016-01-01から1年間の記事一覧
少女マンガの源流、大島弓子。 かつて彼女の選集が刊行されており、とりあえず買った。少女マンガはさっぱりだけど、いつか読むかもと思ったので。大島弓子を絶賛する人は周囲に多いのだけど、 自分自身は、ほとんど大島弓子未体験なのだ。で、選集を読んで…
とりみき、最近あまり名前を見ないけれど、 サブカル臭のする多才な漫画家のイメージ。まぁ、勝手なイメージなのだけど、 アマゾンで出てくる書影を眺めていると、 いろんな作風がありそう。。トマソンの罠 (LEGEND ARCHIVES―COMICS)作者: とりみき出版社/メ…
現在連載している漫画の中で、とにかくこれは読んでおくでしょってのが 幸村誠の『ヴィンランド・サガ』な訳だ。 ヴァイキングが暴れまわっていた時代のお話。 ヴァイキングっていうイメージは流布してるけど、 実際その時代のこと知ってるかというと全然知…
いまいち店の名前とか覚えるのは得意な方ではなく、 スケジュール調整や予約とかとにかく面倒くさくて苦手な ものぐさ太郎なので、あまりこういうのには縁がないんだけど、 だからこそ、ふらっと連れて行かれた店で、あぁ、ここ知ってるわってなることがたま…
近所の書店でものすごくオススメされてたから、 何も考えずに買ってみた。いしわたり淳治という人も、よくわかってなかったのだけど・・・。SUPERCARのギタリストだったんだね! その後は作詞とプロデュースの方で随分活躍しているみたい。うれしい悲鳴をあ…
今日び、JAZZなんてもんを題材にして売れるんかいなって感じだけど、 地味に売れてる良作。個人的にはこの作品は『ヒカルの碁』だと思っている。 碁のことを知らなくても楽しくて、読み終わっても全く碁のことがわからない傑作漫画。 『Blue Giant』もそんな…
アレクサンドロス大王に使えた書記官エウメネスの物語。 デビュー前から温めていた企画らしい。ヒストリエ(1) (アフタヌーンコミックス)作者: 岩明均出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/09/28メディア: Kindle版購入: 1人 クリック: 1回この商品を含む…
ライフネット生命の会長さんである。 本ばかり出してる社長、会長のいる会社、なんて揶揄されていたりもするけれど、 少なくとも会長の方は本出した方が世のためになるんじゃないか、と思う。 もちろん、変なHowTo本じゃなくて、こういうやつね。 稀代の読書…
その昔、ヤングジャンプで連載されていて、 今でもコアなファンが付いている名作。表題の通り、才能は溢れていながら、 不遇だった人たち、非業の死を遂げて今では忘れかけられている人たちの 人生を伝記のようにまとめたのが本作。[まとめ買い] 栄光なき天…
ミュリエル・スパークは英国の作家。ブラックユーモアの効いた作風、とか 短編の名手みたいな評判をちらほら耳にして気になっていたので、 この短編集が刊行されたときに思わず買ってしまった。ただ、イギリスのブラック・ユーモアとか正直よくわからんと言…
『ナニワ金融道」を描いた青木雄二の自伝。 あの作品を書く人はこういう人だったんだな、という迫力がある作品。 そう、自伝なんだけど、妙な迫力があるんだよな。あの作品の裏には作者の唯物論的な価値観があり、 その表現手段としての漫画だったということ…
小原愼司は『菫画報』が好きだ。 そんなことを書いたこともあった。 (コミックフラッパー)" title="二十面相の娘 1 (コミックフラッパー)">二十面相の娘 1 (コミックフラッパー)作者: 小原愼司出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー発売日: 2014…
物凄くいまさらなのだけど、 本棚整理していたら出てきたから読んでみた。話の筋は高校生が人妻とコスプレ不倫して、 夫にばれて復讐される。で、ネットに晒されて引きこもっちゃったりするわけだ。 ってな話なのだけど・・・。まぁ確かにネットに晒されたら…
両親を殺されたオークションハウスのMD(マネジメント・ディレクター)が主人公。驚異的な美術の知識と鑑識眼で贋作を見抜いていく、やがて親を殺した犯人を 見つけ出し、そいつに復讐するために、という話だったはずなのだが・・・オークション・ハウス 1作…
筒井康隆の処女長編。 作家のシニカルな魅力がちゃんと詰まってる。 やっぱり処女作って作家性が色濃く出てくるんだな。で、本作は誰もがテレビに夢中な世界。 テレビに出ることを夢見ていて、テレビに振り回されている。 街の至る所にカメラが仕込まれてい…
ずっと気になってたけど、読んでなかった。 テニスとかやってないし、別にいいかなって。 でも腐女子が騒ぐ名作、何が彼女たちを腐らせたのか、とか興味は惹かれる・・・。 というわけで、休みを利用して一気読み。テニスの王子様 1 (ジャンプコミックスDIGI…
書店で見かけて気になったのでジャケ買い。バロン・サツマってなんじゃらほい?? 蕩尽王って??ていうか蕩尽ていう言葉今日びなかなか目にしない。20世紀初頭のパリ社交界を風靡した日本人。 26歳でレジオン・ド・ヌール・シュバリエを叙勲。 パリに日本館…
高橋留美子といえば、小学館の大御所。 あだち充か高橋留美子かっていうくらい、 パッと見て誰の絵かわかる人。で、連載も結構長く続く。 でも、いまいちちゃんと読んでない。だから、『犬夜叉』読んでみようと思ったわけ。犬夜叉 (1) (少年サンデーコミック…
マンガというと、低俗な読み物のように思われている節があるが、 物語としては小説や文学に負けず劣らず素晴らしい作品は沢山ある。妙な自己啓発本や、安っぽいビジネス書なんかよりも 有意義なものは多く、今やそういったマンガの作品が30代ビジネスマンの…
中世から現代までのちょっとくだらない三面記事を膨大に収集、 当時のイラスト等とともに紹介する変な本。まぁアマゾンのレビューは最低だけど、読む人を選ぶ変な本であることは確か。 ネタが三面記事の割には文章が固いから読みづらいのは確かなんだけど、 …
乃木坂太郎の『医龍』を一気読みした。 ほんと、一気読み。嫁が面白いって言ってましたよ。 でもね、まぁ別にいいやくらいに思ってたんだけど。この前『幽麗塔』を読んで、面白かったもんだから、 同じ作者の作品が気になっちゃったわけだ。で、読んでみたら…
『ごくせん』描いてた森本梢子の新作。なんか森本梢子って『ごくせん』のイメージが強すぎて これまで知ってはいたけど、全然読んでなかった。『ごくせん』もなんかドラマでやってるなー、くらいで ちゃんと原作読んだことなかったのだが・・・そんな自分を…
古くは『三国志』から脈々と連なるヒットジャンル。 それが歴史マンガ。その歴史マンガの系譜に連なる、2015年最大の注目作がこれ。題材は、なんと元寇。 日本史の授業で聞いて以来、久方ぶりにその言葉を目にしましたっていうくらい お久しぶりの元寇がテー…
飲み屋で女の子が最近読んで面白かった漫画って言ってたので妙に気になった後に、 また別のところでこの作品を進める話を耳にした。立て続けに聞くのもなんかの縁かと思って買ってみたのだけど、 これが結構、面白い。特に、何かと安っぽい社会正義を振りか…
なんだかとっても話題になってしまった九井諒子である。 RPG*料理という発想はすんなり受け入れやすく、 面白いっちゃ面白い。いや、どちらかというと絶賛する人ばかりで、 なんというか、ちょっとそこまですごいこれ?っていう気分になる。ダンジョン飯 1…
学生の頃、同じサークルのおたくっぽい子に勧められて読んだのが出会いだった。 正直絵もパッとしないし、その子に勧められなければ読まなかった気がするのだが、 これが読んでみるとなかなかクセがあって面白い。菫画報(1) (アフタヌーンコミックス)作者…
チェコの国民的作家、カレル・チャペック、 風刺が効いたエッセイ集。青土社が単行本を刊行したときからずっと気になっていたのだけど、 あれからあっという間に10年経っていたというのが驚き・・・。カレル・チャペックに関して調べてみたら、 「ロボット」…
黒岩涙香の『幽霊塔』を翻案したのがこちら。 黒岩涙香を持ってくるあたりがもう渋くて、読まずにはいられない。 そして黒岩涙香の『幽霊塔』もまた、 アリス・マリエル・ウィリアムソン『灰色の女』の翻案もの、という 何かと翻案される運命にあるような作…
選ばれた者が動かすことができる案山子という奇妙な人形。 案山子を操る者同士の友情だったり、家族愛だったり、愛情だったり、が入り乱れたバトルもの。神様ドォルズ(1) (サンデーGXコミックス)作者: やまむらはじめ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2012…
清水玲子の超名作、『秘密』が完結した時は、 あぁ、また名作が1つ完結したっていう充実感と、 もう『秘密』は終わってしまったのかという一抹の寂しさがあったけれど・・・スピンオフきたー!!!しかも、なんか間に合わせの短編集みたいな感じじゃなくて…